麦わらの一味には年上のお姉さまが苦手な少女がいるそうです (ページ10)

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"愛"という言葉の重さはページ10

『ひとりぼっちは嫌だからっ...!』

嗚咽が耳元でする

『ナミっ..ロビンっ...。

　ボクはナミ達の事も

　ルフィも、ゾロも、ウソップもっ...サンジもっ..

　チョッパーも、フランキーもブルックも

　

　心の底から好きになってみたいっ..!!』

ナ「.....あなたが私たちの事が嫌いでも

　私たちはあなたのことが

　大好きだから」

『っ...!』

Aは、私の肩に顔を埋めて

子供のように泣いていた

『ボクっ...女の人、嫌いっ』

『.....でも、ナミ達のことは

　大好きでいたいっ...

　ボクはっ..もう...

　ボクはもうっ..人を愛せないのは

　嫌っ..!!』

ずっとお風呂場にいるから、彼女の体は汗ばんでいて

でも、彼女の顔を濡らしているのは

汗じゃなくて、止めどなく流れる涙だった

初めて見た

バラティエで出会った頃は、異常にびくびくしていて

ルフィにずっとくっついてた

私がケスチアに侵された時も、なんだかんだ心配してくれて

アラバスタでは、ビビに対してびくびくしていたけど

国を救おうとする気持ちは強かった

エニエス・ロビーでは、ロビンの為に必死だった

この子は

誰よりも優しくて

哀しみを抱えていて

可愛くて

実は甘えん坊で

人を愛したくて

愛されなくて

とても

独りが嫌い

『ひとりぼっちは嫌だからっ...!』

『人を愛せないのは嫌っ...!』

『ねぇっ...!

　ボクをしがらみから解いてっ...!』

「そういうのは

　ちゃんと、皆の前で言いなさい?」

独りじゃないから

この海で独りになんて

絶対させない

翌日...

『ねぇ、みんな

　話しておきたいことがある』

フ「急に改まってどうした?」

Aは、声を震わせて

涙ながらに過去を綴った

『だからっ...!

　ボクと一緒にいて..?

　ひとりぼっちはもう嫌っ...!』

ル「A!!俺たちがお前を守る!

　もう、辛い思いはさせねぇ!

　それより、たのしー思い出

　いっぱい作ろーぜ!!シシシ(笑)」

『っ...!!うんっ..!うんっ..!』

Aは、口に手をあて

子供のように泣いた

今までの辛さを全て吐き出すように

崩れ落ちて泣いた

年相応の彼女は久々に見た

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