十話 ページ11
そしてついに、鳴宮湊くんは両手に弓矢を持ち
作法に則り
カーンッ
会に入る前に矢ははなたれていた。
そのまま矢は安土に刺さる。
(もしかして早気……?)
「はやっ。」
「離すの早い。」
七緒くんや花沢さんが声を出してしまう。トミー先生も驚いた顔をしていた。本当に驚く程早いのだ。
その中で一人だけ曇った顔をしていた人がいた。竹早静弥ただ一人だけ。
「みんなに見られてて緊張したのかのぉ。さ、もう一回じゃ。」
トミー先生がそうフォローの言葉をかけた。
もし、鳴宮湊くんが早気が原因で弓をひくのを拒否していたのだとしたら……。彼の気持ちは今、どうなっているのだろう。
(こんなの、私には耐えられない……。)
そのまま
そして、先程より早くはなたれた矢。その矢は安土にさえ届かなかった。
そのあと、男子の更衣室の辺りから聞こえてきた小野木くんと鳴宮くんの声。
更衣室から出てきたところで遼平は鳴宮くんに声をかけるが、鳴宮くんは竹早くんに先程まで着ていた体操着を押し付けさっていった。
「竹早くん、彼はもしかして……。」
「早気です。」
トミー先生が竹早くんに問うと竹早くんは即答した。なんの迷いもなく。
(彼らは一緒の学校だったのかな……?)
〜・〜・〜
一応弓道用語について書いておきます。
間違っていたりしたらコメントにて教えてください。
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作者名:chatnoir-黒猫- | 作成日時:2018年12月4日 1時