一話 ページ2
〜・〜・〜
入学式
私たちが主役だと言われる場。
だがそんなものはただ眠くなるだけの時間だった。
特にあの新入生首席の青髪の眼鏡の人。
(竹早静弥くんだっけ?)
凄いよな。この学校の首席なんだから。私なんて弓道やりたくて、この学校入るために必死に勉強して、それでもギリギリだったって言うのに。はぁ。
そんな頭のいい人の話も終わり、お偉いさんたちの話も右から左へ聞き流してやっと入学式が終わった。
自分の教室へ向かうとそこには先程壇上で喋っていたあの竹早静弥という人物。
(マジか。首席くんと同じクラス……!)
仲良くなれたら勉強教えて貰いたいなーなんてことを考えていたらホームルームが終わっていた。
皆がそれぞれどこかへ向かって散っていく。
そんな中私は弓道場はどこだろうかと、とりあえず昇降口に向かっていた。
いざ靴に履き替え出ようと出口の方へ視線を向けた時、何かが横切り、その進行方向にいた人物二人に飛びかかっていた。
(あ、首席くんだ。)
出口のところで動かないため少し眺めていると、その横切って行った茶髪の男の子の声が聞こえた。
(あの三人は久しぶりに会った友達のようだ。)
そんなことを思って少し視線をずらすと目の前に綺麗な黄緑のカーディガンをきた、私と同じくらいの背丈のおじいちゃん先生がいた。
「ぉわっ……。」
思わずそんな声が漏れてしまうほどビックリした。
「友ありて遠方より来たる。また楽しからずや。」
そう言って先程の三人に話しかけた。
三人とも驚きながら振り返った。
(この喋り……古典の先生なのかな?)
「トミー先生!」
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作者名:chatnoir-黒猫- | 作成日時:2018年12月4日 1時