疲れた時には『sweets』を…♪�� ページ38
『清海A』
「ん〜♪ 美味しいです！」
司は口いっぱいにパンケーキを頬張る。
このお店のパンケーキは、『美味しいのに低カロリー』なのが売りらしい。
だから司にも良いか、なんて思って選んだんだけど……気づかれてないよな？
正直司、友也とかよりちょっと丸いし……
「？ Aは食べないんですか？」
『まずは司が食べろよ。私は残り食うから。』
「良いのですかっ？」
『ん。……なんならカップルっぽく『あーん』でもしてやろーか？』
一口分スプーンにクリームをすくって『ほれほれ』と司の口の前に出す。
司はぷくっと頬を膨らませて顔を赤くした。
「司はそこまで子どもではありません！ Parfaitくらい、ひとりで食べられます！」
『べっつにカップルは食べられないから食べさせてあげてるわけじゃねえよ。ベタベタしたいだけなの。』
「……Aは、司とくっつきたいのですか？」
『……はっ？』
じと…と見つめてくる司に思わず言葉が詰まる。
私たちには似合わない甘い雰囲気に『……あー』と頭をかいた。
『ジョークだよジョーク。』
「……Joke、ですか。」
『……うん。』
出した手を引っこめようとすると、がしっと手首を掴まれる。
掴んだ張本人の司は、むっとした顔で私を見ていた。
「それは司のではないのですか。」
『え、ちょっ……』
「んむっ……んふふ、おいひいれす♪」
私の手首をそのまま持っていき、クリームを口に含む。
ただ食い意地張ってるだけなのかと思ったら、その後はいらないとか言って黙々と自分のパンケーキを食べ進めていた。
『……暑い。』
「？ Sherbet食べます？」
『いや……だいじょーぶ……』
『多分、シャーベットで和らぐ暑さじゃないから』
そんな一言を言える勇気はなかった。
ーーー…
「ふふ、今日はありがとうございます！」
司は満足そうにおしゃれな袋を持って歩く。
本当にケーキまでテイクアウトするとは思わなかった。
おまえ、結構食ってたじゃん。
『良いよ。私も息抜きできたし。今もこうして家まで送ってもらってるしな』
「これくらい、騎士として当然のことです！ あ、それとこれをどうぞ！」
司がごそごそと袋の中から取り出したのは、お店モチーフの花柄のコースター。
『……ありがと』と受け取ると、司は嬉しそうにうなずいた。
友達と出掛けた、初めての記念日。
甘ったるい後味も、【DDD】への糧になる気がした。
愛をあなたに「やっと会えた」�、�←疲れた時には『sweets』を…♪��
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 274人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
生しょうが - 澪。さん» 同感です…！楽しみにしてもらえて嬉しい限りです！更新頑張ります！ (2022年9月4日 22時) (
レス) id: 1856a8e0e6 (このIDを非表示/違反報告)
澪。(プロフ) - 司くんは丸いぐらいが可愛いですよ、😌 いつも投稿楽しみにしてます！身体には気を付けて頑張ってください〜🔥 (2022年9月4日 20時) (レス) @page38 id: ebb5373f91 (このIDを非表示/違反報告)
生しょうが - 一織さん» コメントも応援もありがとうございます！ぜひぜひ楽しんでいってください！ (2022年8月18日 22時) (レス) id: 1856a8e0e6 (このIDを非表示/違反報告)
一織(プロフ) - 続編おめでとうございます！これからも楽しみに読ませていただきますね〜！ (2022年8月18日 21時) (レス) @page4 id: a117ee3fb5 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：生しょうが x他1人 | 作成日時：2022年8月18日 13時
