クラスメートと�� ページ9
『清海A』
「おーい、そこ。静かにした方が良いッスよ。もう少しで先生来るッスから。」
真ん中の列の男が振り向いて私たちを注意する。
黒髪に赤メッシュの、何とも奇抜なルックスだ。
失礼を承知で言うが、どちらかと言うと君のほうが先生から注意されそうな見た目である。
ひなたは「はーい、ごめんねー！」とうるさく謝り、高峯はあからさまに不貞腐れ、私は小さく会釈した。
赤メッシュ(仮名)が前を向くなり、高峯はため息をつく。
「たしかに俺もうるさかったけどさ、別に皆の前で注意することなくない？ 先生が来たら嫌でも静かにするし、今は関係ないじゃん……あー鬱だ死にたい。」
『高峯は色々と溜まってんだな、これで癒されとけ。』
「わぁっ！ どじょうさん……可愛い♪」
高峯の感性が心配だ。
その直後赤メッシュの言う通り先生が来て、高峯とどじょうさんの戯れは強制終了となった。
ーーー…
「いや〜終わったねえ。入学式って意外と疲れる〜！」
『式典に出たの久しぶりだ。年増は全員話が長い……』
「年増はさすがに失礼じゃない？」
講堂での入学式が終わった後、帰宅の準備をしている時にひなたたちと話す。
入学式の前にやった業務連絡の暇な時も話したのに、よく話題が尽きないもんだ。
「じゃあ俺家の手伝いあるから……またね。」
「またねー翠くん！」
『またな、高峯。』
高峯を見送ってから、そういえば仙石は友達できたかな、と心配していると、ひなたが「ねえ！」と話しかけてくる。
その顔はやけに生き生きしていて、嫌な予感がしてならない。
『何だよ』
「言ったじゃん？ 隣のクラスに双子の弟がいるって！ Aには特別に会わせてあげる！」
『……いや別にい』
「俺の愛しの弟に会いに行こー！」
そう言ってひなたが私の首根っこを掴む。
慌てて抵抗すると、ぱっと手が離されバランスを崩してしまう。
その勢いで私は誰かにぶつかった。
『っひなた！ おまえ急に手ぇ離すなよ！』
「だってAが暴れるししょうがないじゃーん。」
『はぁ……ったく。あ、大丈夫か？』
私と一緒に倒れ込んだ人に手を伸ばす。
瞬間、私の思考は思わず停止した。
「ったたぁ……あ、大丈夫です！ 貴女こそ、お怪我はありませんかっ？」
その男は、本当に男なのか疑うくらいに可愛らしい見た目をした男だった。
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一織(プロフ) - 生しょうがさん» 返信ありがとうございます！！ぜひぜひこれからも応援させてください…！！ (2022年8月13日 23時) (
レス) id: a117ee3fb5 (このIDを非表示/違反報告)
生しょうが - ♡ろぉる♡さん» コメントありがとうございます！一番だなんて…！嬉しいです！これからも応援よろしくお願いします！ (2022年8月13日 18時) (レス) id: 1856a8e0e6 (このIDを非表示/違反報告)
♡ろぉる♡ - すごい好みの作品です！今までで一番好きです！更新頑張ってください！ (2022年8月13日 17時) (レス) @page26 id: fb36bde41e (このIDを非表示/違反報告)
生しょうが - 一織さん» ありがとうございます！良ければこれからも応援してくださると嬉しいです！ (2022年8月13日 11時) (レス) id: 1856a8e0e6 (このIDを非表示/違反報告)
一織(プロフ) - 初コメ失礼します、すごく好みな作品にやっと出会えました！ありがとうございます！ (2022年8月11日 23時) (レス) @page13 id: a117ee3fb5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：生しょうが x他1人 | 作成日時：2022年8月11日 14時
