恐怖のお呼び出し�� ページ47
『清海A』
『……んで、何の用っすか、副会長サマ？』
「大分棘がある言い方だな、清海。」
不機嫌そうに私の目の前に座るのは、生徒会副会長の『蓮巳敬人』
会長代理と言っても会長席には座らないようで、生徒会室の壁を挟むように置いてある長机の一つに、向かい合って座った。
生徒会室には私と蓮巳さんだけで、しばしの沈黙が流れる。
「今日貴様を呼び出したのは他でもない、『龍王戦』の件だ。」
『……あー、そうっすか。お説教？』
「説教ではない。まあしたい気持ちは山々だがな。貴様には別の処罰を下させてもらう。」
『何ですか？ 退学ですか？』
「思ってもないことを言うな、不愉快だ。」
笑いながら言うと、どうやら機嫌を損ねてしまった様子。
肩をすくめる私に蓮巳さんは鋭い眼光を向ける。
『はいはい、静かにしますよ。それで？』
「……貴様には、
「生徒会役員になってもらう。」
『はい？』
心底嫌そうに言われたその言葉は、私も心底嫌なものだった。
苦虫を噛み潰したような顔をして、蓮巳さんは私を見つめてくる。
『たしかにある意味、これ以上ないほどの処罰ですけど！』
「俺にとってもだ。」
『失礼！！ 何なんすかほんっと！』
むすっとして言い返す蓮巳さん。
勢いよく立ち上がった私を「まあ座れ」と見上げる。
『まず何故ですか。私が入ってメリットあります？』
「ない。」
『断言すんなし』
『じゃあ何で』とため息混じりに呟くと、蓮巳さんはぎりっと唇を噛み締めた。
どんだけ嫌なんだこの人。
「俺も詳しくは知らん。だが、『英智』が何故か貴様を気に入っているんだ。」
『えいち？ ああ、会長？』
夢ノ咲学院生徒会長・『天祥院英智』さん。
私話したこともないんだけど。
会ったこともない……目を合わせたことすらない。
「貴様を生徒会に入れろ、と煩いんだ。だから『仕方なく』だ。」
『……いや、無理です無理無理。』
「貴様に拒否権はない。何なら感謝してほしいくらいだ。これだけで済むのだから。」
『そんなんだったら一日中説教された方がましです。本領発揮して、どうぞ。』
「やるわけないだろう。とにかく座れ。」
蓮巳さんの言葉に従い、仕方なく席に着く。
しかし、私の目が蓮巳さんと合うことはない。
「これは貴様にとっても都合のいいことだ。」
『はあ？ どこがですか。』
「……南雲鉄虎。」
『は、』
「彼に関係があると言ったら？」
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一織(プロフ) - 生しょうがさん» 返信ありがとうございます！！ぜひぜひこれからも応援させてください…！！ (2022年8月13日 23時) (
レス) id: a117ee3fb5 (このIDを非表示/違反報告)
生しょうが - ♡ろぉる♡さん» コメントありがとうございます！一番だなんて…！嬉しいです！これからも応援よろしくお願いします！ (2022年8月13日 18時) (レス) id: 1856a8e0e6 (このIDを非表示/違反報告)
♡ろぉる♡ - すごい好みの作品です！今までで一番好きです！更新頑張ってください！ (2022年8月13日 17時) (レス) @page26 id: fb36bde41e (このIDを非表示/違反報告)
生しょうが - 一織さん» ありがとうございます！良ければこれからも応援してくださると嬉しいです！ (2022年8月13日 11時) (レス) id: 1856a8e0e6 (このIDを非表示/違反報告)
一織(プロフ) - 初コメ失礼します、すごく好みな作品にやっと出会えました！ありがとうございます！ (2022年8月11日 23時) (レス) @page13 id: a117ee3fb5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：生しょうが x他1人 | 作成日時：2022年8月11日 14時
