気づけばトリコ【檜山光成】 (ページ8)

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檜山side

黒「湧、いいの？確認しなくて」

その場にいた黒田はもちろん、俺もあやも思っていたこと

湧が言うにはなんでもできるスーパーマンで、

おまけにみんなの中心人物だった。なんていうから

だけど俺たちの目にはそう映ってなくて

きっと光輝は湧の間違いなんじゃないか、って

ただ、その瞬間俺らは顔を見合せて驚いた

なんて言ったって湧の顔を見るなり一目散に逃げるように

黙って教室を走り出てくから。

丁度その時担任に学校案内を頼まれたのを思い出して

檜「今、大人数で行っても意味無いし皆、部活とかバイトあるでしょ？俺探しとくからあと学校案内を頼まれてたし」

彩「分かった、じゃあね光成」

黒「彩乃バイト頑張れよ光成も部活がんば！」

檜「じゃ」

いつもとは少し雰囲気の違う俺らが話している半歩後ろで

いつも喋りたがりの湧は少し俯いて暗い顔をしていて。

でも流石に彼女をさ迷わせる訳には行かないから

慰め程度にでも湧の肩をさすってその場を後にした。