気づけばトリコ【檜山光成】 (ページ6)

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Aside

学校内の事も知らないくせに黙って逃げ出して来ちゃって

でも中学生のときの私なんか忘れ去りたくて

ここがどこかも分からなくてとりあえず渡り廊下に出て

外の光景を見渡してみた

??「桜庭さん大丈夫？」

『あ、えーっと、檜山、さん？』

檜「タメでも大丈夫？」

『どうぞ。私は敬語の方が楽ですけど、』

檜「なら俺はタメ使わせてもらうね」

なんか面倒くさそうな人に絡まれたと思いながらも

特に行くあてもないから少し話すくらいなら、

檜「答えたくなければ全然良いんだけど、湧と知り合いなんだって？」

仮にも初対面でかなり失礼な人だなと思ったが

特に否定する理由も見当たらないし

『そうですけど、湧からなんか聞いたんですか？』

中学のときからお調子者の湧がどうせ変なこと言い回ってるんだろう

檜「特に詳しくは聞いてなくて、中学一緒だったって言うから」

『確かに一緒でしたけど今の私には関係ないことなので』

これ以上話すことも話す理由もない

変に目付けられても面倒なだけだし教室に戻って早く家に帰ろう

檜「あのさ、桜庭さん」