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４７。 ページ2
「ねえ」
いつもより幾分か低いその声が、私の鼓膜を擽る。
鼓膜を「揺らす」じゃないんだ、「擽る」なんだよ。うあああくすぐったいいいい。
ひいいーーー。
「歌うよね？」
吐息ともに紡がれるその声が耳を嬲る。
その声にも彼にも逆らえない訳で。あわよくば聞き取られなければいいな、と思いつつ小さな声で、言ってみる。
「...歌い......ますっ...」
「え？聞こえないなあ？」
くっそこのやろう。
こちとら漣の所為でまともに声も出せないんだぞ。
「こんなことも言えないの？」
「ひ...歌いますっ...」
「...良い子」
視界を塞いでいた漣の右手は私の頭上に移動し、ぽふっと音を立てて着地し、それと同時に漣の顔も離れる。
不敵に笑った漣は一言。
「言ったね？」
「ナイス漣」
「さすが漣」
...どうやら彼には、敵わない。
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いちご - 動かしてください。頼みますから！１コメ万歳 (2020年6月14日 14時) (
レス) id: bc261c15a3 (このIDを非表示/違反報告)
Noel*26(プロフ) - いちごさん» story1で言ったけどな（大声）うるせえネタバレすんな まあ彼の恋が動くか否かはお楽しみに... 1コメおめでとう (2020年6月7日 11時) (レス) id: 3a6dfc07f6 (このIDを非表示/違反報告)
いちご - 雅斗くんドイツ入ってたんだ知らなかった笑また昔のようによく笑ってくれるためにはあの子が必要だね・・・ (2020年6月6日 22時) (レス) id: bc261c15a3 (このIDを非表示/違反報告)
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