Trial Lover 〜お気に召しました？〜１

がんばれマサイくん ページ33

「何故だろう。コイツを助けてやりたい謎の使命感に駆られてる」




「本当謎な使命感だねそれ」




動画で何度かUFOキャッチーはこなしてきた





あまり得意な訳では無いがマサイの中の謎の使命感に導かれUFOキャッチーをやりだす




何度か持ち上げるが上手くいかず




「···く〜腹立つー！」




「おしい所まではいくのにね」




その後もマサイは何度もトライして




「おっ！縁に前足がかかったぞ!!」




アームの位置を慎重に合わせボタンを押す




「よしよし·····そうだ持ち上げろ〜」



カワウソはお尻から持ち上がり縁をすべって取り出し口へと落ちていく




「っしゃあー!!げっとー！」




マサイは嬉しそうに取り出し口からぬいぐるみを取り出す




「ほら、仲間だぞ」



「わぁ〜ふわふわだー」




想像以上に気持ちのいいさわり心地で




「それやるよ。俺の代わりに抱いて寝る用な」




「ありがとうマサイ、この子も大事にするね」




Aはぬいぐるみを抱き締めながら歩く




「次はどうする？」




「あのね、夜景見に行きたいな」



カップルで夜景を見る。なんて事もしたことがなく憧れで




「今が15時過ぎだから···サンシャイン60展望台は行った事ある？夜景が綺麗らしいぞ」




「じゃあそこに行こう〜」




道中寄り道をしながら２人は目的地へ着く





「へぇ〜VR体験とかも出来るって」





マサイがエレベーター乗り込みながら話す





60階に着き窓へと近付く




空は夜を纏い




「····綺麗」



ため息が出そうな程の景色にAは目を奪われ





「やっべぇな·····めちゃくちゃ綺麗じゃん」




どれだけ見ても飽きない程吸い込まれそうな景色にAは圧倒されていた




「凄いね···」




「本当だな。俺、Aと見たこの景色はずっと忘れないと思う」




マサイはAの手を握る




「２人の思い出がまた１つ増えたね」




そう笑うAの横顔はなんだか綺麗で




いつもと雰囲気が違うせいなのか




マサイは思わず見とれていた




「どうしたの？」




その視線に気付いたA




「いや···なんでもないよ」




２人はVRコーナーを楽しみ光のトンネルやカフェコーナーを堪能した

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