Trial Lover 〜お気に召しました？〜１

穏やかな日常 ページ32

映画館に着き２人は観たい映画を決め



上映中、２人は手を繋ぎ



どこにでもいるカップルのように過ごしていた




「面白かったね〜やっぱり映画は大きいスクリーンで観ると迫力違うし」




「そうだな。次はプリクラか？」




「うん、反対方向の３階にプリクラがあるみたいだからショップ見ながらゆっくり向かおう」




ショッピングモールに併設された映画館



２人は館内を歩き気になるものは足を止め




マサイが買い物をしたりAが買い物をしたりしながら３階を目指した




途中ジュエリーショップが目に留まり




「綺麗だね〜」




「見てくか？何か欲しいのあればプレゼントするけど」



「私にはこういうの似合わないからいいよ」



そう言ってショップの前を通り過ぎる




「そういえばAってネックレスや指輪とかアクセサリーは何も着けないよな」




「そうだね。こういうのは美人さんなら似合うけど、私にはって感じかな」




Aは苦笑いしている




絶対似合うのにな




普段ポジティブなくせにこういう時はネガティブで。




「マサイ、あそこかな？」




Aの指差す方向にプリクラ機が数台設置されている




「どれがいいかな」




こういうのは男の俺にはよくわからないからAに任せよう




「これにしよ〜」




Aに手を掴まれマサイはプリクラ機の中へと入る




サクサクと操作をするAを眺めるマサイ




「ほら笑って」




Aがマサイに抱き着く




目まぐるしく続く撮影




２人は終始笑顔で




撮影が終わり落書きブースへ移動する




「マサイもなんか描いてよ」




Aの操作を横目で見ながらマサイもペンを進める




「今時のプリクラってすげぇな」




感心するマサイを見てAが笑う




「その発言おじさんぽいよ」




出てきたプリクラをマサイに渡す




「綺麗に撮れてるよ」




プリクラの中の２人は笑っていて



「幸せカップルって感じだな」




プリクラの中のAを指でなぞる




「次にやりたい事は？なんでもいいぞ」




何にしようかとAが考えていると




「あっ·····」



言葉を発したマサイの目線を追う




そこにはUFOキャッチー




中にはカワウソのキャラクターのぬいぐるみ





「見てみろよ〜A、仲間がたくさんいるぞ」




「わぁー本当だぁ〜ってなるか!!」




マサイはUFOキャッチーへと近付いていく

がんばれマサイくん→←デートの心得

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す