Trial Lover 〜お気に召しました？〜１

トライアル ページ4

「ナニソレ？」



Aの発言に片言になるマサイ



「期間を決めてお試しで付き合ってみない？って事。付き合ってみて活動に影響してるって思うならすぐ別れるから」




「ちょっと意味ワカンナイヨ？」



「活動に影響するって決めつけてずっと彼女作ってないでしょ？何でもそうだけどやってみなきゃわかんないじゃん。期間決めてなら気も楽じゃない？」




「あーなるほど。ってなるか!!お試し感覚で恋愛すんじゃねぇよー！」



やっと正気に戻ったマサイはAの案に難色を示す




「お願い〜！！長い付き合いのこの私がマサイにお願いしてんのよ？今まで一度も頼み事した事ない私がだよ？」




「けどなぁ·····」




「マサイが好みじゃないから私と付き合うの無理なら今すぐ再起不能な位バッサリと切り捨ててフッて。それで諦めるから」




顔や性格が無理ならそれは致し方ないから諦める




でもバッサリとフラれたらと思うと本当は怖くて足が震えていた




「いや、無理じゃないけど····Aは話しやすいし俺をよく理解してるから一緒に居て落ち着くけどさ···」




「じゃあいいじゃん」




「いや、付き合うのって労力なんだぞ？わかるか？」




マサイの言いたい事はわかる




グループだけに注いでいた全てを別の所へも注ぐ事になる




二の足を踏む気持ちになりマサイは頭を抱える




「いや、やっぱりこのままでよくない？」



「やだ。もう告白しちゃったもん。お試しして駄目でした〜ってなったら元の関係に戻ってもいいよ。私はマサイをキッパリ諦めるし態度も変えない」




頑ななAにマサイも悩み始める



「うーん·····」



あともう一押しかな




「３ヶ月、それで決めてよ」



「ん〜·····1ヶ月」



「じゃあ間を取って２ヶ月でどうだ!!」



「仕方ねぇ·····それでいいよ。お前は言い出したら聞かねぇしな」




根負けしたマサイ




「やったーーーー!!!!」




「ただし、あくまで活動を優先するからな？そこだけは譲らねぇぞ？それでもいいなら」




「勿論。活動を邪魔したくて付き合う訳じゃないし。私も自分の活動あるしね」

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