賽は投げられた ページ17
マサイはAと向き合うと肩を掴み
唇を近付け
Aは覚悟を決め目を瞑る
柔らかい感触が唇に触れ
そしてゆっくりと離れた
「·····何か言えよ」
マサイが恥ずかしそうに顔を背ける
「えっと···ありがとうございました?」
「キスされてお礼を言うってどんな状況だよ」
マサイのツッコミに思わず笑う
その瞬間ピンと張り詰めていた空気が和らいだ
「何年振りにこんな緊張したんだろ俺」
マサイはソファーに持たれ掌で顔を覆う
「あのさ····なんでキスしようと思ったの?」
急すぎて展開についてけないよ·····。
「抱き締めてるAの顔を見たらなんかキスしたくなったから」
「·······やっぱり私に惚れたんじゃ?」
「ちょっぴりいい雰囲気なこの展開によくそういうのぶっ込めるな」
そんな簡単に惚れないか。
「惚れたのかはわかんないけど、キスしたいって事はそういう感情が少し芽生えたのかもな?友人の時はそんな事、欠片も思わなかったのに」
目を丸くするAにマサイは続ける
「2ヶ月の間に俺を虜にするんだろ?全力で来いよ?俺も全力で受け止めてやるから」
そう言って笑うマサイは今までで1番カッコよくて
カッコ良すぎてムカつく
この男にべた惚れな自分にもムカつく
でも好きになっちゃったんだから仕方ない
「私が全力出したらウザい位に求愛するけどいいの?」
Aが笑いながら言う
「求愛って·····お前は鳥かよ。良いよ。全力で来て俺を惚れさせてみろよ。言っとくけど俺が本気で惚れたらAよりウザいぞ?ヤキモチ焼くしすげぇ束縛するかもな?」
ヤキモチ焼くとか全然想像つかないな
マサイの恋愛像のイメージが湧かないし
「マサイの恋愛してるイメージ湧かないから意外」
「俺が誰かと付き合ってるの見た事ないもんな。Aもイメージねぇけど。誰とも付き合ってなかっただろ?」
その言葉にAは反応する
「いや···1人だけ居たよ」
Aの発言にマサイは目を見開きソファーから飛び起きる
「はっ?俺、それ聞いてないけど」
「言ってないもん。言う必要ないかなって」
付き合ってたと言っても短い期間だったし
事務所に所属してすぐの頃の昔の話だ
「·····どんな男?」
マサイがぶっきらぼうに尋ねる
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JADE(プロフ) - 鰤塩度@掛け持ち野郎さん» ありがとうございます🥰ちょこちょこ更新ですが頑張ります😆 (2022年10月15日 16時) (レス) id: 71c576afd7 (このIDを非表示/違反報告)
鰤塩度@掛け持ち野郎(プロフ) - 何度読んでもキュンときますね・・・!めっちゃ好きです♡体調に気をつけてくださいね〜!応援してますよ!!! (2022年10月15日 10時) (レス) @page42 id: 06723de847 (このIDを非表示/違反報告)
JADE(プロフ) - 図書館浸りの青月@カメカメサワーズ更新さん» コメありがとうございます☺️嬉しいお言葉ありがとうございます😭執筆の励みになります☺️今後ものんびり更新していきますので楽しんで頂けたらと思います🥰 (2022年10月10日 21時) (レス) id: 71c576afd7 (このIDを非表示/違反報告)
図書館浸りの青月@カメカメサワーズ更新(プロフ) - コメント失礼致します。とてもドストライクな物語で、お気に入り登録させて頂きました💕 ストーリーもキャラも設定も良く、読み進める度ドキドキワクワクでした...! 続きとても楽しみにしております! (2022年10月10日 20時) (レス) id: ae8919c11c (このIDを非表示/違反報告)
JADE(プロフ) - 鰤塩度@掛け持ち野郎さん» コメありがとうございます😭めちゃくちゃ嬉しいです😊今後ものんびり更新してきますので読んで楽しんで頂けたらと思います🥰 (2022年10月10日 19時) (レス) id: 71c576afd7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:JADE | 作成日時:2022年10月5日 0時