Trial Lover 〜お気に召しました？〜１

DEAD or ALIVE ページ13

「もう好きにしろよ···」




引っ剥がそうとしても離れないAにマサイは諦め



Aはマサイに抱き着いたまま会えなかった３日間の話をする




「···でね、撮影も終わったからみんなで飲みに行ってきたんだ。それでね·····」




複数のグループとコラボ撮影をしていたAはコラボ相手の人達と飲み会に行った話をしていて




「···」




女性もいるが半数以上が男のグループで。




マサイはほんの少しモヤモヤとしていた




「なんで何も喋らなくなったの？」




マサイの反応がなくなり気になったA




「ん·····何でもない」



そう答えるとAはマサイの顔を掴み目を合わせる



「マサイの何でもないは何でもなくない時でしょ。ちゃんと言ってよ」




長い付き合いで俺よりも俺を理解してんじゃねぇかと思えてくる




「いや···楽しかったのかなって···」




男が多い所に行ってAはどんな風に過ごしてたんだろうとかちょっとモヤモヤした。なんて言ったらAの事だ。絶対ニヤニヤしてからかってくるに決まってる




「楽しかったよ〜いっぱい飲んじゃったし」




俺はAが淋しくしてんじゃねぇかって心配して連絡してたのに。




俺がいなくても平気そうじゃん。




掴んだままのマサイの顔をムギュっと寄せ




「何しかめっ面してんのよ」




「別に」




「みんなでワイワイして楽しかったけどさ。馬鹿騒ぎして盛り上がっても、誰かと会話してても·····マサイを思い出して淋しくなっちゃってんだから嫌になっちゃうよ」




その一言で胸のモヤモヤ感がすっと消えて




ちょっと嬉しいなんて思ってしまう俺も馬鹿みたいで嫌になっちゃうよ




Aのその言葉にマサイはふっと柔らかな表情に変わり




「···俺達、案外上手くいくのかも知れねぇな」




「おっ？私に惚れた！？惚れたのか！？」




「相変わらずポジティブだなお前は」




マサイはそう言うと抱き着いたままのAを抱き締める




照れ隠しでふざけたのに抱き締め返されるとは思ってなかったAは突然の事にフリーズして




「···モウダイジョウブダヨ···ハナシテイイヨ」




緊張で思わず片言になる




「何で片言になってんだよ」




マサイは笑いながらAを離す


　


·····駄目だ。幸せすぎて死ぬかも知れない




恋とは···DEAD or ALIVEだな

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