Trial Lover 〜お気に召しました？〜１

変わりゆくもの ページ11

家に着くとマサイはAへ家に着いた事を伝えるLINEを送る





ソファーに座るとポケットからカワウソのぬいぐるみを取り出す




「ふっ···本当Aに似てるな」




クリクリした目や愛らしい表情が特に



ぬいぐるみを見てチクワが走ってくる




「チクワ、これだけは絶対噛むなよ？俺の大事な物だからな。頼むぞ」




そういうと寝室へと向かい




ベッドボードにぬいぐるみを飾る




こんな感じで２ヶ月はあっという間に過ぎんのかもな



その時、どんな決断をするのか今の自分にはわからない




一緒に居て落ち着くし、Aの事も好きだけどそれはあくまで友人としての好きで。




大好きだと言われ嬉しい気持ちは勿論あるが俺はまだAを愛情の意味で大好きだと言えるかわからない。



過ごしていく内に気持ちに変化が生まれるのかな




飾られたぬいぐるみを指先で撫でながらマサイは自分の気持ちに自問自答していた


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水族館へ行った日から３日経ち




撮影にかかる移動時間や作業でバタついていて




３日ぶりにAに会うマサイ




その間、２人はLINEでやり取りしたり電話で話したりしていた




Aは宣言していた通り、俺の活動を理解して無理なことは何も言わなかった




むしろ３日間連絡は全部俺からで




LINEをすると逆に




【連絡は落ち着いてからで大丈夫だよ】




電話をしても




「毎日連絡しなくて大丈夫だから。会えるようになったら連絡してね」




なんてあっさりしてて拍子抜けした




作業も終わりやっと一息つくとマサイはすぐAに連絡をして




Aは部屋につくとチクワと戯れていた




「そんな慌てて連絡しなくても良かったのに。昼過ぎにシルクとLINEしてたけど帰宅したの少し前なんでしょ？」



チクワを抱えながらAはソファーに座る




コーヒーを淹れながらマサイは答える




「いや、淋しがってたらって思って。案外大丈夫そうだな」



コーヒーカップを手にマサイもソファーに座る




「ウサギじゃないんだから３日位待てます〜。案外マサイの方が私に会いたくなってた？？」




Aにカップを渡しながら答える




「それはない」




「つまんない〜。会いたかったよハニー♪位のリアクション期待してたのに」




Aは残念そうな顔でコーヒーを飲んでいる

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