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境界線と領域 ページ5

懐かしい天井の景色が視界に映る



Aはぼんやりとした表情で天井を見つめ



マサイ···どうしてるかな



スマホを見ればマサイからの新しい通知が増えていて



その中にモトキからのLINEもあった



それでマサイがモトキに話した事を知るA



モトキのLINEも見る事はなく



Aはリビングへ降りていく




「おはよう。眠れたか?」



父が優しい笑顔でAに話し掛ける



何も聞かずいつもと変わらない笑顔で



マサイに恋をした時、笑った顔を見てその雰囲気がどこか父に似ていると思った事があった



女の子は父親に似た人を好きになる



そんな言葉を聞いた事がある



案外本当なのかも。なんて思った事を思い出す



「A、ご飯食べれそう?」



昨日の夜もご飯に殆ど手を付けず



「うん、お腹空いちゃった」



そう言って無理に笑う



心配をかける訳にはいかない



Aは食欲がない中、無理矢理食事を取り



「じゃあ仕事に行ってくる」



出社する父を玄関まで見送り



「お母さんも仕事に行くけど···大丈夫?仕事休もうか?」



「大丈夫。子どもじゃないんだから」



いつまでも子ども扱いなんだな



そう思いながらAは笑顔を創り母を見送った



誰もいない家に1人



撮影の機材も持って来なかった



今の状態で撮影をする気にもなれないだろうからと



Aは着替えると外に散歩に出掛け



通い慣れた道を歩きながら昔の思い出に浸っていた

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

夕方になりマサイからの電話に出る義母



「お義母さんこんにちは。あの···会えないのは理解してます。Aに届け物をしたいんですが伺っても良いですか?」



「えぇ、大丈夫よ。でも···何時間もかけて持って来なくても。マサイくんが大変何じゃない?」



「全然大丈夫です。じゃあ18時頃行きますので着いたら電話します」



電話を切るとAの母はふっと微笑んだ



こんな良い子なのに···Aはマサイくんと何で喧嘩をしたのか



Aが自分から話すまでは待つ



そう決めた母は詮索はせずにいた

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「いらっしゃい。中に上げてあげれなくてごめんね。遠い所を来てくれたのに」



申し訳無さそうな義母に




「構いません。僕が無理に押しかけてるので···えっと···これをAに渡してください」



玄関先に荷物を置いていくマサイ

此処は「箱庭」私だけの園→←此れが私の目を開けて見る夢



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JADE(プロフ) - ムスメ3さん» ありがとうございます😊更新停滞気味ですが必ず完結はさせますので宜しくお願いします☺️✨ (8月29日 0時) (レス) id: 71c576afd7 (このIDを非表示/違反報告)
ムスメ3(プロフ) - 神作と言っても過言ではないくらいとても良かったです (8月28日 1時) (レス) @page16 id: fcb0ec653e (このIDを非表示/違反報告)
JADE(プロフ) - よるさん» ありがとうございます☺️多忙過ぎて更新が止まっておりますが頑張ります😱 (2023年4月15日 10時) (レス) id: 71c576afd7 (このIDを非表示/違反報告)
よる(プロフ) - コメント失礼します!いつも楽しく見させてもらってます。更新頑張ってください!! (2023年4月13日 18時) (レス) id: 1c4d9bd2ab (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:JADE | 作成日時:2023年2月24日 0時

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