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此れが私の目を開けて見る夢 ページ4

いつの間にかソファーで眠っていたマサイ



濡れた目元を拭い起き上がる



テーブルに置かれたAの指輪を見て現実に引き戻される



マサイは自身のネックレスを外すと指輪を通し付け直す



会えなくても側に感じられる様にと



マサイはモトキへとLINEをした



少しするとインターホンが鳴り



LINEを見たモトキが部屋へと訪れた



「Aが出てったって···嘘でしょ?」



信じられない···けれど予兆は感じていた



複雑な表情でモトキはマサイを見つめ



マサイは黙ってテーブルの上の離婚届を指差す



「指輪と一緒に置かれてた。Aは今実家に居るよ」



「俺が···追い詰めるみたいにキツい事を言ったからだ。ごめん···あんな言葉を言うべきじゃなかった」



嫌いだと言って拒絶した



「モトキのせいじゃねぇって。どう足掻いてもいずれこうなってたと思う」



マサイは自身を責め続けていた



もっと2人で話し合えれば



もっとお互いに分かり合えれば



関係修復を後回しにした結果だと



「これからどうするの?」



「離婚は絶対しねぇ。する訳がねぇよ。とりあえずAとは会えないけど、暫くはAの実家に通おうと思ってる。顔が見れなくてもいい。近くにいれればそれで」



「シルクに話してスケジュール調整してもらうか?Aの実家って遠かったよな?」



前に聞いた事があったモトキはそう尋ねる




「往復4時間だ。でも不思議と苦じゃねぇのな。身体は疲れても近くに居ると思うだけで嬉しくてさ。これじゃストーカーみてぇだよな」



疲れた表情で笑うマサイ



「地の果てまで追いかけるを有言実行してるな。そうしてくれよ。Aに逃げられたらマサイは再起不能になるんだから。そうなったら俺達が困るから」



「後でシルクに話してくる」



そう言ってマサイはテーブルの離婚届を引き出しにしまい



「Aに差し入れする物でも買いに行ってくるよ」



「俺で手伝える事があれば何でもするから。必ず連絡してくれよ」




「分かってる。いつもありがとう」



そう言うとマサイは買い物へ出掛け



自宅へ戻ったモトキ



【この間は酷い事言ってごめん。頼むからマサイと話し合って。俺も謝りたいから戻って来てくれ】



そうAにLINEを送った



見てくれるといいんだけど···



2人の動向が気になりつつも今は何も出来ない歯がゆさを感じながらモトキはスマホを閉じた

境界線と領域→←片時も忘れられぬ



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JADE(プロフ) - ムスメ3さん» ありがとうございます😊更新停滞気味ですが必ず完結はさせますので宜しくお願いします☺️✨ (8月29日 0時) (レス) id: 71c576afd7 (このIDを非表示/違反報告)
ムスメ3(プロフ) - 神作と言っても過言ではないくらいとても良かったです (8月28日 1時) (レス) @page16 id: fcb0ec653e (このIDを非表示/違反報告)
JADE(プロフ) - よるさん» ありがとうございます☺️多忙過ぎて更新が止まっておりますが頑張ります😱 (2023年4月15日 10時) (レス) id: 71c576afd7 (このIDを非表示/違反報告)
よる(プロフ) - コメント失礼します!いつも楽しく見させてもらってます。更新頑張ってください!! (2023年4月13日 18時) (レス) id: 1c4d9bd2ab (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:JADE | 作成日時:2023年2月24日 0時

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