マサイくんと父 ページ17
「ご無沙汰してます〜」
「ただいま〜」
「いらっしゃい、お父さーん!A達が着いたよー!」
久しぶりにAの実家に訪れた2人
母の声に父が玄関へとやってきて
「2人ともお帰り。マサイくん運転疲れたろ。ほら上がって」
「お邪魔します」
マサイは一足先に靴を脱ぐとチクワを抱え父の後を追い
「お父さん嬉しそうだね」
脱いだ靴を揃えながらAが母に話しかける
「そりゃあマサイくんは私達の息子だもの。Aと同じくらい大事にしてるんだから」
クスクスと笑う母にAも笑い
リビングへ行くと父とマサイがソファーに並び近況を話していた
「A、今日泊まって行くでしょ?」
キッチンでAは手土産のスイーツをお皿に移しながら
「うん、マサイが泊まりたいって。良い?」
「勿論、そのつもりでお布団干しといたから。チクワのベッドもね。お父さん喜ぶわよ。マサイくんと飲めるかなぁってずっと聞いてきたもの」
その言葉にAは父を見つめ
笑顔で話す父
相槌を打ちながら楽しそうに聞くマサイ
「なんかマサイは私よりお父さんと気が合ってるよね。お父さんもずっと嬉しそうだし」
「もう熱狂的なファンだねあれは。お父さんの書斎見た?マサイくんのグッズでいっぱいよ。この間はのびろーを沢山買ってご近所さんに配って回ってた。うちのお婿さんのグループが作ったんですって」
その姿を目に浮かべ思わず笑い出すA
「·····本当に2人が元に戻って安心した。お父さんも何も言わないけどずっと心配してた」
「····うん。もう2度とあんな風にはならないから安心して。今ね、凄く幸せなの」
子どもを持てなかった
その事実は変わらない
でもマサイが居てチクワが居て
それだけで充分幸せだと気づいた
「あー、そういえば···お父さん!」
母の呼ぶ声に話し込んでいた父が反応し
「そうだ!!マサイくん、ちょっと待ってて」
書斎に向かう父を見つめ
「なんで主語言ってないのに通じる訳?さすが熟年夫婦」
「あんた達も似たようなモノでしょ。特にマサイくんはAの事言わなくてもなんでも分かってるじゃない」
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JADE(プロフ) - ムスメ3さん» ありがとうございます😊更新停滞気味ですが必ず完結はさせますので宜しくお願いします☺️✨ (8月29日 0時) (レス) id: 71c576afd7 (このIDを非表示/違反報告)
ムスメ3(プロフ) - 神作と言っても過言ではないくらいとても良かったです (8月28日 1時) (レス) @page16 id: fcb0ec653e (このIDを非表示/違反報告)
JADE(プロフ) - よるさん» ありがとうございます☺️多忙過ぎて更新が止まっておりますが頑張ります😱 (2023年4月15日 10時) (レス) id: 71c576afd7 (このIDを非表示/違反報告)
よる(プロフ) - コメント失礼します!いつも楽しく見させてもらってます。更新頑張ってください!! (2023年4月13日 18時) (レス) id: 1c4d9bd2ab (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:JADE | 作成日時:2023年2月24日 0時