もう会う事はないのでしょう ページ20
「....伝えれたら夏希に俺が謝ってたと伝えて欲しい。本当は直接謝りたいけど俺の顔は見たくないだろうし」
俯くタケルにAは答えた
「分かった、ちゃんと伝えておくよ。....あのさ、タケルくんは今どうしてるの？」
「今は音楽関係で映像編集の仕事をしてる。表に出る事はしたくないから裏方でな」
どんな形であれ自分の顔や名前が出る事で苦しむ人がいるかも知れない
そう思ったタケルはどんな大きな仕事でもスタッフ名に自分の名前を載せる事を拒み続けていた
自分に出来るのはもう誰一人苦しめない事だと心に決めて
「そうなんだ。編集力もあったタケルくんには向いてる仕事だね」
「あぁ。何かを作り上げる、そんな時間が好きであの世界に入ったからな。」
タケルがそう話すと少し離れた場所からタケルを呼ぶ声がして
「一緒に働いてるスタッフの人達だよ。俺の過去を知っても受け入れてくれた。大事な仲間だ」
そう言うとタケルはすぐ行くからと同僚達を先に行かせ
「急に話しかけてごめんな。もう会う事はないと思うけど....A、マサイと幸せにな」
「ありがとう。タケルくん...タケルくんも幸せになってね」
この言葉はAの本心で
そんなAの言葉にタケルは少し微笑み
「俺は自分の幸せは望まない。大袈裟かも知れないけど....それが自分のしてきた事で傷つけた人達への償いだと思ってる」
じゃあ....そう言ってタケルはAに背を向け足早にその場を後にした
Aは複雑な表情を浮かべたままタケルの姿が見えなくなるまでその背中をただ見つめていた
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「ただいま〜」
玄関を開けるとAの元へチクワが勢いよく駆け寄り
その後ろからマサイが笑顔で現れる
「おかえり。遅かったな」
撮影が終わって帰りに買い物をして帰る
そう言っていたAが帰宅したのは何時間も経ってからで
「LINEも電話も反応ねぇから心配したぞ。もう少しで探しに行こうかと思ってた」
以前のマサイならとっくに探し回っていただろう
「....マサイ。大人になったね。落ち着いたと言うか」
Aが少しからかうようにマサイに話しかける
「なんだよそれ。買い物に夢中になるとAはスマホを見ねえって分かってるからだ。心配だから連絡はマメにチェックしろって言ってんのに」
どれだけ時が過ぎてもマサイの心配症は相変わらず健在で
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JADE(プロフ) - ムスメ3さん» ありがとうございます😊更新停滞気味ですが必ず完結はさせますので宜しくお願いします☺️✨ (8月29日 0時) (
レス) id: 71c576afd7 (このIDを非表示/違反報告)
ムスメ3(プロフ) - 神作と言っても過言ではないくらいとても良かったです (8月28日 1時) (レス) @page16 id: fcb0ec653e (このIDを非表示/違反報告)
JADE(プロフ) - よるさん» ありがとうございます☺️多忙過ぎて更新が止まっておりますが頑張ります😱 (2023年4月15日 10時) (レス) id: 71c576afd7 (このIDを非表示/違反報告)
よる(プロフ) - コメント失礼します！いつも楽しく見させてもらってます。更新頑張ってください!! (2023年4月13日 18時) (レス) id: 1c4d9bd2ab (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：JADE | 作成日時：2023年2月24日 0時
