君に恋していたいよ ページ20
メンバー達と共に夜店を楽しむ2人
撮影も終わりプライベートな時間を和気あいあい過ごす中でシルクはモトキへ耳打ちする
「ここからは2人で楽しんで来い。あいつらの面倒は俺が見とくから」
撮影後、メンバー達と周った後に短時間でもいい、2人だけで過ごせれば....そう考えていたモトキ
シルクの気遣いにモトキは遠慮気味に答える
「でも、良いのかな...」
「遠慮すんな。日本じゃ堂々と街中を歩けねぇってストレスがあるだろ？ここなら誰かに会う確率なんて僅かだろうし。行って来い」
モトキの肩を叩くとシルクは前を歩くAをモトキの側へ呼びメンバーの元へ戻って行く
「どうしたの？」
「シルクが今から2人で散策しておいでって。気を使わせちゃったな」
モトキのその言葉を聞きAは前方を歩くシルクを見る
片手を上げ前を向いたまま手を振るシルク
「....よし！今日はシルクの好意に甘えようか」
そう言ってモトキはAに微笑む
「みんなと周った後に少しだけでも周れたらって思ってたのに。....あとでシルクにお礼しなきゃね」
そして2人はみんなの輪を抜け歩き出す
「これ美味しい〜！モトキも食べてみて」
Aがモトキに食べさせ
「本当だ。めちゃくちゃ美味い！」
「ねぇ、次はあっちの方見てみようよ」
そう言うとAはモトキの手を掴み引っ張る
「ふふ。Aがこんなにはしゃいでるの初めて見たかも」
手を引かれながら嬉しそうに笑うモトキにAは少し恥ずかしそうに笑い
「だって幸せなんだもの。こうやって街中を手を繋いで歩くのも顔を隠さず他人の目も気にせず大好きな人と過ごせるってこれ以上ない幸せだから」
屈託のない笑顔で笑いかけるAにモトキも笑顔で頷き
「これからもこうやって幸せを１つずつ見付けれる。そんな2人でいたいね」
「うん、モトキとならおじいちゃんおばあちゃんになっても小さな幸せを沢山見つけ続けれると思ってる」
壊れた私の感情を取り戻してくれたのはモトキで
悲しい事も嬉しい事も2人で経験してきた
離れ離れになっても互いを求め続け
魂の片割れなんて言葉がある
前の自分ならそんな言葉を信じたりしなかった
でも今は心の底から思う
モトキは私の半分で
私はモトキの半分で
恋に気付かせてくれたモトキ
いつまでもモトキに恋していたい
そんな事を考えるんだ
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作者名：JADE | 作成日時：2023年2月21日 19時
