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傷付け合い傷付け合う ページ41

何故隠すのか理由は分からない

 

追及するのも何か違う気がして



シルクは気付かないフリをした



「今日はありがとう。優奈との事で今後まだ続くようなら相談して。どうするか考えるから」



「はい。今日はありがとうございました」



シルクに送り出され玄関の外に出ると部屋から出てくるモトキと遭遇し



挨拶を交わしエレベーターへと向かう

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「お邪魔しまーす」



「お疲れ」



マサイの部屋にやってきたモトキ



「今そこでAに会った。シルクの部屋から出てきたけど···何かあったのかな」



そう言いながらソファーに座るモトキに



「Aに会ったの?今?」



「うん。今さっき」



用事があるからと家に来なかったのに



シルクの家から出てきたって·····



「ちょっと出るわ。適当に遊んでて」



マサイは部屋を出てエレベーターへと向かう



今さっき出たならまだその辺に居るハズ



マンションの前の道を見回し少し先を歩くAを見付ける



走り出し追いかけるマサイ



「A」



突然名前を呼ばれ振り返るAの顔は驚いた表情で



「···お疲れ様です」



用事があると断ったのにここにいるのは不自然で



「···シルクの所に居たの?」



モトキさんだな。話したの·····



「はい···」



「何で?」



「··········」



黙り込むAに不安が過り



「2人で何してたの?」



そんな聞き方をしてしまう



「仕事の話があって。終わったので今から帰る所ですよ」



「なんでわざわざ家で話した?日中も一緒に居たんだからその時話せば済む話じゃねぇのか?」



責めるように詮索するマサイにAは苛立ちを覚え



「シルクさんから呼ばれたから行ったんです。何で責めるような言い方をするんですか?シルクさんと2人になったらいけませんか?彼氏でもないのにそこまで束縛される筋合いないですよね?」



こんな刺々しい言い方をしたい訳じゃないのに



振り向いてもらえないのが分かってて側にいる惨めさ



優奈にも勘違いされたまま目の敵にされ



秋人を傷付けてしまった罪悪感



こうやって思わせぶりな態度で接してくるマサイ



全てが苛立ちを作り



「そうだけど···何かあったのか?普段そんな話し方しないだろ?」



Aの言葉にマサイは驚いたような表情で困惑していた

君の泣き顔→←吐き出した言葉



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作者名:JADE | 作成日時:2023年1月16日 22時

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