何もいらないあなたに触れたい ページ35
「それは好みの話でAが俺を好きって事じゃねぇだろ。何だよ、俺とAに付き合えっていうのか?」
「付き合ったら···一生呪うぞ」
マサイは真顔でシルクを見つめる
「ならさっさと告白しろよ。見てて落ち着かねぇから」
「無理。今のままでいい」
「ずっと2人きりでよく手も出さず我慢出来るな」
マサイの忍耐力に尊敬すらしそうになる
「前にドバイに居る時に1度だけキスした···Aは酔い潰れてて今もこの事は知らないけど」
マサイはドバイでの夜を思い出す
「セクハラ通り越してんじゃん。さらっと告白したな」
「あれでAへの気持ちを確信した。だから帰国してすぐに優奈と別れたんだ」
「別れたと言えば···岸が辞めるってさ。職場恋愛は破局するとこうなるから面倒なんだよ」
暫くは働いていた岸だが先日退職を申し出た
Aが引き止めたが優奈とAの事を抱えて働く事が出来ないと言って
マサイ達はAとの事は把握しているが優奈との経緯を知らないまま一身上の都合という岸の言葉を受け入れた
「また新しい人が入るから教育係のAは忙しくなるな。ちなみに男が入ってくるから。取られないよう頑張れよ」
茶化すシルクに
「仕事後の時間は俺が拘束してるから。隙は与えねぇよ」
「もうそれ彼氏の発言じゃねぇか。ちなみに今日はなんでAは居ないんだよ」
「高校の友達と飲みに行くって。後で迎えに行って送る予定」
「それも彼氏の行動な。Aは受け入れてんの?引いてないのか?」
マサイの行動力に若干引き気味のシルク
「遠慮してたから強引にねじ伏せた。夜道は歩かせれねぇよ。また変な奴に襲われたらそれこそトラウマになるだろうから」
そんな話をしているとAからLINEが届き
「もうすぐ解散するみたいだから行ってくるわ」
シルクを残して部屋を出ていくマサイ
「本当早く告白すればいいのに。2人とも両思いだろこれ。なぁチクワ」
シルクは1人残された部屋でチクワに話しかけながらゲームを続けた
叶わないとこの恋を捨てるなら→←子宮がまた疼いて鮮明に蘇る熱帯夜
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作者名:JADE | 作成日時:2023年1月16日 22時