検索窓
今日:12 hit、昨日:18 hit、合計:20,646 hit

青天の霹靂 ページ29

「これ···」



ジャケットを取り出しAを見つめる



「マサイさんに似合いそうだなって。これで更にイケメンを目指して下さい」



ケラケラと笑うAにマサイも微笑み



「ありがとう···凄い気に入った。今から着ようかな」



着ていたジャケットを脱ぎAからのジャケットを着る



「イケメン度合いが増しましたよ。私に感謝してくださいね」



茶化すA



「どうすんだよ。またモテちゃうじゃねぇか」



マサイも茶化して笑い



「とっても似合ってますよ。さすが私」



自分のセンスを褒めるAにマサイは吹き出し



「ポジティブの塊だな。でも本当に気に入った。ありがとな」



袋を片付け後部座席に置くと



「じゃあ行くか。店は予約してあるから楽しみにしとけよ」



「たくさん食べれればそれでいいんで」



「分かってる。相変わらず胃袋がブラックホールだもんな」



マサイは車を走らせながら話し掛ける



「今日遅くならないようにするから岸にはちゃんと帰る時間とか伝えとけよ」



気にかけるマサイにAは



「···マサイさん。その··会ったら話そうと思ってた事がありまして·····」



言い淀むAにマサイは前を見ながら



「何?今日の事で喧嘩して実はこの後行けなくなりましたとか?」



赤信号で停車しAの方を見る



「実は····岸くんと別れたんです」



バツが悪そうに話すA



「····················はっ?」



フリーズしたマサイは呆気に取られ




「マサイさん信号が青ですよ青」



信号は変わっていて



冷静さを取り戻しながらマサイは車を走らせる



「····フラれたのか?」



「いや、私からというか···話し合ってそうしたと言うか·····」



「ちょっと後で聞くわ。運転に集中出来ねぇ」



苦笑いを浮かべ平静を装うマサイ



頭の中は疑問符だらけで



1つ言える事は隔てていた2人の境界線がなくなった



それだけだった

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「オシャレな雰囲気のお店ですね。良かった今日ちゃんとした格好してきて」



「そんなかしこまった店じゃねぇから。専門時代の友達の店なんだよ」



メニューを眺めながらAは微笑み



「どれも美味しそう」



「食う前から幸せそうな顔してんな。好きなの頼んで。いっぱい食べていいから」



この顔もたまらなく好きで



「マサイ。久しぶりだな」



店長らしき人がやって来てマサイに挨拶を交わす

真相は闇の中→←いつしか思い出に変わるとして



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (21 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
84人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:JADE | 作成日時:2023年1月16日 22時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。