Lies＆Truth Season２ (ページ27)

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罪人の行き交う街の中でページ27

秋人は車を停めAの自宅のインターホンを鳴らす

まだ帰ってないのか····

秋人は外に出てAの帰りを待ち続けた

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１時間程すると通りを歩くAの姿が見え駆け寄る

「A···ごめん、説明させて欲しい」

Aの肩を掴み何度も謝る

「···話し合おう···でも私の部屋じゃなく····車の中でいい？」

「あぁ。乗って」

乗り込むと車内には重い沈黙が訪れ

「···ごめん···浮気してた」

「うん。会う時間が減ってもしかしたらとは思った事あったけど···相手は優奈ちゃんだったんだね」

Aは先程の不敵に微笑む優奈を見てマサイとの事で恨まれている···そう確信した

秋人は一度は断った事、最後に抱かなければAに話すと言われていた事など全てを話した

「許して欲しい·····２度とこんな事はないから」

秋人はAの手を握り何度も謝る

Aは秋人を見つめ

「秋人は謝らなくていい。····それと今回の事を許せないからとかじゃないんだけど····やっぱり別れて欲しい」

「···身勝手だって分かってるけど···嫌だ。２度としない。大切にするから」

必死に謝る秋人を宥める

「お願い····謝らないで。謝らないといけないのは私の方だから」

Aの言葉に秋人は混乱していて

「どういう事···？」

「····何度も好きになろうと思ったの···でも···秋人を愛せなかった···他に好きな人が居て·····忘れようと秋人の告白を受け入れた。·····私、最低でしょ？」

涙を浮かべ謝るA

「秋人が大切にしてくれたのは解ってる。優しさも全部嬉しかった。本当に嬉しかった。でも···」

泣きながら話すAに秋人は複雑な気持ちを抱えながらもAへの気持ちは変わらず

「···別れるしか道はないの？」

「うん···このまま一緒に居ても秋人を傷付けるだけだし、秋人も罪悪感を抱えて付き合う事になるし·····お互い上手くやっていけるとは思えないでしょ？」

俺達はどこから間違っていたんだろう

秋人はAの本当の気持ちを聞き胸を痛め

「···分かった。別れるよ」

現実を受け入れるしかなかった

「本当にごめんなさい···愛してくれたのに気持ちを隠し続けて」

「俺は裏切ったし···Aが胸を痛める必要はないよ」

互いに犯した罪が重くのしかかり

再生の道はないと決別の道を選んだ