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真夜中のcall ページ15

酔った勢いでマサイはAに電話をかける



「お疲れ様です。今日はありがとうございました。····どうしました?」



「いや、ちょっと聞きたい事があって····」



隣でシルクが早く聞けと急かし



「何でしょう?」



「···············」



黙り込むマサイにシルクが



(早く聞けって!)



小声でせっつく



「マサイさーん?どうしました?」



「いや、やっぱり大丈夫···ごめん遅くに電話して」



「何ですかそれ。めちゃくちゃ気になるから言って欲しいんですけど」




聞ける訳ねぇよな···



「悪い、今酔っぱらってるから思考がまとまんねぇの。また電話するからさ···今日はちゃんとすぐ帰れたか?」



話しを逸らすマサイ



「気になるんだけどな···まぁいいですよ。今日は少し残りましたけど···岸くんが送ってくれたので大丈夫ですよ」



「そっか···」



「·····本当にどうしたんですか?悩み事ですか?悩み事なさそうな感じですけどあるなら相談のってあげてもいいですよ」



クスクスと笑いながらマサイをからかう



「こう見えて悩み事位あるわ。···じゃあ悪いけど切るよ」




(オィ!!聞けってば)



(うるせぇな、聞かねえっつってんだろ)



小声で話すマサイ



「·····横に誰か居ます?」



その声はAには聞こえたようで



「あー····うん。気にすんな。じゃあ切るぞ」



「···もしかして女性とデート中で何か困って私をSiri扱いしようとしてません?調べませんからね。それじゃあデート楽しんでください」



そう言って切ろうとするAを慌てて止める



「違う違う!!デートじゃねぇって!!デートの予定すらねぇわ!!····シルクと飲んでるんだよ。シルクがさっきからうるせぇから黙らせてた」



「デートの予定すらないんですね。可哀想に」



「おい、憐れむな、悲しくなるから。とにかく、切るから。また明日電話するよ」



「わかりました。じゃあまた明日。おやすみなさい」



「あぁ、おやすみ。ちゃんと寝ろよ」



そう言って電話を切った




「なんで聞かねえんだよ」



「聞いてどうするんだよ。聞いたって何も変わんねぇよ」



溜息をつくマサイ



「つーか···俺の名前出したって事は·····俺の知ってる相手なのか?」



シルクが目を見開き問い掛ける



「相手が誰かは絶対教えねぇ。シルクは絶対にからかうから」



「教えろよ〜気になって眠れねぇよ」



「やだね。無理」



頑なに拒むマサイにシルクは渋々ながら諦めた

明るみに出た事実→←君が笑うだけでただ嬉しくて



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作者名:JADE | 作成日時:2023年1月16日 22時

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