未来・過去・現在 ページ27
約束の日
Aは母の住所を聞き都内のアパートの前に居た
同じ都内に居た事に驚きつつ
ゆっくりとインターホンを押した
「いらっしゃい。どうぞ」
案内され部屋の中へ入る
生活感のあるどこにでもある普通の家で
「ごめんね。本当ならこっちから会いに行きたかったんだけどちょっと色々あって···」
「いえ、気にしないで下さい···」
椅子に座り出されたお茶を口にする
「·····やっぱり敬語のままなんだね」
昔のように話せず他人行儀に敬語を使っていたA
黙ったままのAに
「聞きたい事は何でも聞いて。全部正直に答えるから」
Aは口籠りながらも１つ１つ質問をしていった
借金を残して自分を置き去りにした事
男と出ていったのに何故今になって自分に会おうとしたのか
「あの頃の自分は最低だったと思うよ。家庭に縛られるのが嫌で、自由に生きていたい。子どもが居ても楽しい事がしたいって好き勝手して。自由奔放に生きてた」
朱里のように我慢をせず
自分の為だけに生きていた母
「勝手にお父さんの名義で借金を重ねて、男の人と浮気ばかりして···今でも後悔してる」
過ぎた歳月が母に罪悪感を産ませ
「生活を安定させて相手の男性にもAを連れてくる事を了承してもらってから１度あなたを迎えに行ったの。でもお父さんに見付かって。当たり前だけど酷い剣幕で怒鳴られて話し合いにならなかった。当然だよ。借金を押し付けて離婚届を置いて男の人と逃げたんだから」
Aの知らない事実が語られ
「好き勝手してたから信じてもらえないだろうけど···Aが大事だったよ。愛してた。お腹を痛めて産んだ子なんだから」
Aはその話を聞き
「でもお母さんは私を置いていった·····その事実は変えようがない」
涙を浮かべ母を真っ直ぐ見つめ反論する
「返す言葉もない。だから···自分勝手に生きた罰だと思って諦めたんだ。こんな母親なら側に居ない方が幸せになれるんじゃないかって自分に言い聞かせてね」
母は苦悶の表情を浮かべ
「それから色々あって···ようやく落ち着いた頃再度家を訪ねたら違う人がそこに住んでた。探そうにも探し様がなかった。情けない話だけどAの友達も分からないからどこに引っ越したのか聞き回る事も出来なくて····」
Aが施設に入った後、訪ねたのだろう
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JADE(プロフ) - みーさん» 変換ミスってましたー😭ご指摘ありがとうございます😭修正致しました🥰 (2023年1月21日 10時) (
レス) id: 71c576afd7 (このIDを非表示/違反報告)
みー - 明里でしたっけ…？朱里じゃありませんでした？間違えてたらごめんなさい (2023年1月21日 10時) (レス) @page19 id: 676662ed47 (このIDを非表示/違反報告)
JADE(プロフ) - ゆらさん» ありがとうございます😊更新頑張ります〜🥰 (2023年1月14日 17時) (レス) id: 71c576afd7 (このIDを非表示/違反報告)
ゆら(プロフ) - モトキの恋愛がさとうもかさんのmelt bittrって歌に合いすぎて聴きながら見てます🫶🏻更新楽しみにしてます❕頑張ってください💞 (2023年1月14日 16時) (レス) @page5 id: 8a523b4b5d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：JADE | 作成日時：2023年1月13日 0時
