痛みもない苦しみもない ページ19
翌朝モトキはAと朝食を食べようとAの自宅へと向かっていた
鍵を開け中へと入る
リビングに行くとソファーに持たれぼんやりとしているAの姿
「おはよう。朝ごはん一緒に食べようと思ったんだけど···どうかした？ぼんやりしてるけど·····」
Aの様子のおかしさに気付き声を掛ける
「モトキ·····これ」
Aから手紙を差し出され
読み終えたモトキは驚いた表情を浮かべていた
「これ····お母さんから？」
カバディの動画で観たAが娘に酷似していて
もしかしたらと手紙を送ったと綴られていた
もしそうなら会ってもらえないか
過去の事を謝りたい
そう綴られていた
手紙には送り主の名前が記載され
名字はAと同じ人だった
「···お母さんの名前だった。私がお母さんの旧姓を知らないから···名字は離婚前の名字にして書いてあるね」
名前と共に連絡先が記載され
「まさかあの動画からお母さんが私を見付けるなんて·····」
Aは酷く動揺していて
「·····連絡するの？」
モトキはAの隣に座り
「·····しない。今更私を捨てた人に会おうとも思わないよ」
無表情で話すA
「·····謝りたいって書いてあるね」
「今更謝られても過去は消せないし変えれない。今になって許して欲しいなんて虫が良すぎるよ」
投げやりに話すAは手紙を封筒にしまいゴミ箱へ捨てる
「····捨てていいの？」
心配そうに聞くモトキに
「過去は忘れるって決めたから。私達は前に進むだけでしょ？·····手紙は無視すればいい。そうすれば人違いだったって思うだろうから」
そう言って無理に笑う
「ご飯···食べようか。何か作るよ」
立ち上がりキッチンへ向かうAにモトキも立ち上がり
「一緒に作ろう」
２人は並んで朝食を用意し始め
朝食を取り終えAは
「準備しなきゃね」
淡々と準備を進める姿にモトキはAの動揺を感じ取っていた
無理もない
自分を捨てた母親から突然手紙が届いたのだから
Aの決断は尊重するが、本当にこれでいいのだろうか？
もしAの母親が本当に後悔して謝りたいと言ってるなら
会う事でAの過去の痛みが和らぐかもしれない
そう考える自分がいて
人を憎む事は想像以上に精神がやられる
モトキも朱里への気持ちを抱えていた時がそうだった
Aを心配しつつもモトキは言葉を噤んだ
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JADE(プロフ) - みーさん» 変換ミスってましたー😭ご指摘ありがとうございます😭修正致しました🥰 (2023年1月21日 10時) (
レス) id: 71c576afd7 (このIDを非表示/違反報告)
みー - 明里でしたっけ…？朱里じゃありませんでした？間違えてたらごめんなさい (2023年1月21日 10時) (レス) @page19 id: 676662ed47 (このIDを非表示/違反報告)
JADE(プロフ) - ゆらさん» ありがとうございます😊更新頑張ります〜🥰 (2023年1月14日 17時) (レス) id: 71c576afd7 (このIDを非表示/違反報告)
ゆら(プロフ) - モトキの恋愛がさとうもかさんのmelt bittrって歌に合いすぎて聴きながら見てます🫶🏻更新楽しみにしてます❕頑張ってください💞 (2023年1月14日 16時) (レス) @page5 id: 8a523b4b5d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：JADE | 作成日時：2023年1月13日 0時
