冷たい雨しか知らない君に ページ4
「···ありがとう。そう言ってくれて」
溢れる涙は止まらず
「過去には行けないけど今のAを抱き締めてあげる事は出来るからさ。それで少しでもAが落ち着くならずっとこうするよ。大丈夫だからね」
耳元で聞こえるモトキの【大丈夫】
ずっと誰かにこう言って欲しかったんだ
不安や悲しみが消し去る魔法の言葉を
「··モトキに大丈夫だって言ってもらえると凄く安心する」
Aの言葉にモトキは
「何回でも言うよ。Aが俺にそうしてくれたようにね」
冷たい雨しか知らないそんな君に
少しでもぬくもりを教えてあげたくて
「大丈夫···俺が居る···ずっと一緒にいるから」
声を殺して泣くAをモトキは抱きしめ続けた
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
２人はソファーで寄り添いながら眠り朝を迎えた
優真の泣き声にAが起き抱き上げる
時計を見れば5時を過ぎ
朱里からの連絡はないままだった
Aは優真を片手で抱きながらあやし
「···ごめん、泣いてた？」
少し遅れてモトキも目を覚まし優真を抱くAの姿を見つめていた
「お腹空いたのかも。何か食べさせる？」
モトキはスマホを見て溜息をついた
「連絡は来てないな。もう5時だぞ？」
モトキは立ち上がるとキッチンへ向かい
「俺が何か作るからその間優真を頼める？」
２人は分担して優真の面倒を見ていた
朝食を食べさせているとモトキの電話が鳴り
「もしもし？····今帰ってきたのか？」
その声は怒気を含んでいて
「···どうでもいい。···優真はそのまま俺の家にいる。朝食を食べさせてるから終わったらそっちに行く」
そう言って電話を切った
「朱里さん何て？」
Aの問いに
「優真の事より家に居なかった言い訳から話してたよ」
モトキは呆れたような表情で溜息をつく
「食べ終わったらすぐに行こう。あんな奴でも優真の母親だからな」
２人は食事を終え、モトキが優真を抱き抱えると朱里の家に向かった
インターホンの音で朱里はすぐに扉を開けた
「·····ごめんなさい。迷惑かけて」
そうモトキに謝るとモトキの背後にいるAに気付いた
「····あなた、あの時の？」
朱里は何故ここにAがいるのかわからず動揺していて
「···お久しぶりです。私も上がって構いませんか？」
その言葉に黙って２人を部屋へと案内した
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G2Snc(プロフ) - お待ちしております🥺💖 (2023年1月7日 22時) (
レス) id: a3c85a924e (このIDを非表示/違反報告)
JADE(プロフ) - G2Sncさん» ありがとうございます☺️近日公開予定です😆 (2023年1月7日 21時) (レス) @page49 id: 71c576afd7 (このIDを非表示/違反報告)
G2Snc(プロフ) - season4、楽しみに待ってます🥺💞 (2023年1月7日 19時) (レス) @page49 id: a3c85a924e (このIDを非表示/違反報告)
JADE(プロフ) - G2Sncさん» 気に入って頂けて嬉しいです🥰ゆるゆると更新してきます〜☺️ (2022年12月20日 23時) (レス) id: 71c576afd7 (このIDを非表示/違反報告)
G2Snc(プロフ) - 魔王シリーズ大好きです！！！！！！ありがとうございます😢💗 (2022年12月20日 23時) (レス) id: 6461124838 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：JADE | 作成日時：2022年12月18日 19時
