予期せぬ現実に ページ7
モトキはシルクの問いかけに言葉を詰まらせ
「··········良い訳ないだろ」
そう振り絞った言葉を投げ掛ける
「なら···どうするんだ？」
「どうもこうも···どうしようもないよ」
諦めたように目を瞑りモトキは深い溜息を吐く
「子どもの事はどうしたって責任があるし···朱里とはやり直さないってハッキリ伝えてあるから籍も入れるつもりはないよ。俺等の子どもを育てるだけの関係というか···そんな状態でAと居られると思うか？···無理だろ？」
シルクは疑問に思っていた事を問い掛ける
「気を悪くしないでくれよ？どうしても気になったんだけど···あの子どもは···本当にモトキの子どもなのか？」
シルクの言葉に
「結婚した男の子どもじゃないなら···俺の子どもなんだろうな。色々調べたけどちゃんと避妊してても100％じゃないって書いてあった」
「そうか···」
シルクはモトキの答えに拭えぬ疑念を抱いていたが言うべきか悩んでいた
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「じゃあおやすみ」
Aは編集を終えると自室へと籠もる
ベッドに座りベッドボードに置いていた箱を手に取る
モトキからの最初で最後のプレゼント
「捨てる訳ないじゃん·····」
ポツリと呟き
遊色の宝石は角度を変えるごとに様々な色に見えて
Aはスマホを手に取るとアンモライトの石言葉を調べた
【過去の痛みを忘れ未来へと進む力】
その文字を見てモトキがこの宝石を選んだ理由を知った
Aはモトキから渡されてから何度もこのピアスつけるか迷っていた
いつまでも引き摺っていると思われたくなくて
でもこの宝石の意味を知った今その考えは変わって
鏡を見ながらピアスをつけていく
痛みは消えなくても先に進む事は出来る
Aは耳元で光るピアスを眺める
無理矢理にでも笑顔を作る事で自分を押し殺し
今までもそうしてきたのに
笑う事ってこんなに難しかった？
Aは引き出しをそっと開ける
作業デスクに飾ってあったモトキとのプリクラ
お互いに本当の笑顔で笑っていて
モトキは今···笑えているだろうか
変えられない現実にジレンマを感じながらAは
モトキがこれ以上傷付く事のないように
幸せになれるように
ただそれだけを願っていた
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JADE(プロフ) - 桜さん» ありがとうございます☺️更新頑張っていきます〜🥰 (2022年12月9日 6時) (
レス) id: 71c576afd7 (このIDを非表示/違反報告)
桜 - すごくいい話で楽しみでしかたないです。 (2022年12月8日 23時) (レス) @page40 id: b1ddaf8c9c (このIDを非表示/違反報告)
JADE(プロフ) - みーさん» 楽しんで頂けて嬉しいです☺️ちまちま更新頑張ります😆 (2022年12月8日 3時) (レス) id: 71c576afd7 (このIDを非表示/違反報告)
みー - 続きが気になりすぎて…。2人にとって良い結果になるように祈ってます😭 (2022年12月7日 21時) (レス) id: 034e810e2c (このIDを非表示/違反報告)
JADE(プロフ) - まみさん» コメントありがとうございます☺️楽しんで頂けて嬉しいです😆また更新頑張ってきます😊 (2022年12月5日 19時) (レス) id: 71c576afd7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：JADE | 作成日時：2022年11月28日 0時
