夢想愛に心を寄せて ページ6
「お疲れ様〜今日はさすがに疲れたな」
外ロケで長時間の２本撮りが続き各々が疲れた顔を見せていた
「純、それこっちに」
Aが機材の撤去を進める姿をシルクは眺めていた
1ヶ月前、突然モトキから子どもがいると聞かされ
父親としての責任だと元彼女とその子どもを養うと言ったモトキにシルクは言葉もなく驚き
そしてモトキからの返事をずっと待ち続けたAとは互いに話し合ったのかあの日からお互いによそよそしい関係が続いていた
本当なら２人は付き合ってただろう
シルクはモトキの態度からAとそうなると思っていた
真相は２人しか知らない。でもきっとそうだろう
シルクの今の悩みはAの事だった
表面上は今までと変わらず、むしろ今までよりよく笑いよく話すようになった
周りから見れば普通なのかも知れない
けれど高校からの付き合いのシルクはAの感情が壊れたまま明るく振る舞ってるようにしか見えなかった
「和樹ー！カメラ全部回収したよね？」
「おう。これで全部車に積んだから大丈夫」
「よーし！今日もお疲れ様ー！楽しかったね〜」
笑いながら和樹や純と談笑するA
その輪の中には入らずスマホをいじるモトキ
時折、Aの方を見ては辛そうな表情をしていて
Aも同じで
移動中モトキの後ろに居る時はずっとモトキの背中を見つめていたのをシルクは何度も見ていた
お互いに忘れられないんだろうな···
好きで離れた訳じゃないから余計に未練も残るのだろう
シルクはそんな事を考えながら車へと歩く２人を見ていた
A達スタッフをスタッフハウスで降ろし
シルク達も各々が玄関前で別れを告げる
「モトキ、ちょっと家に来てくれるか？」
シルクに呼び止められモトキはシルクの部屋へと入る
「最近体調はどう？寝れてるか？」
常に顔色が悪くみんなで集まっていてもぼんやりして食事もあまり食べなくなったモトキをシルク心配していた
「別に。いつも通りだよ」
抑揚のない返事にシルクは思っていたことを投げかけた
「Aが忘れられねぇか？」
「···なんでAの名前が出てくる訳？もう終わった事なのに」
淡々と話すモトキだがその目は落ち着かなさげで
「なぁ···本当にこれでいいのか？」
シルクは現状が変えられないとわかっていてもその言葉を放たずにいられなかった
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JADE(プロフ) - 桜さん» ありがとうございます☺️更新頑張っていきます〜🥰 (2022年12月9日 6時) (
レス) id: 71c576afd7 (このIDを非表示/違反報告)
桜 - すごくいい話で楽しみでしかたないです。 (2022年12月8日 23時) (レス) @page40 id: b1ddaf8c9c (このIDを非表示/違反報告)
JADE(プロフ) - みーさん» 楽しんで頂けて嬉しいです☺️ちまちま更新頑張ります😆 (2022年12月8日 3時) (レス) id: 71c576afd7 (このIDを非表示/違反報告)
みー - 続きが気になりすぎて…。2人にとって良い結果になるように祈ってます😭 (2022年12月7日 21時) (レス) id: 034e810e2c (このIDを非表示/違反報告)
JADE(プロフ) - まみさん» コメントありがとうございます☺️楽しんで頂けて嬉しいです😆また更新頑張ってきます😊 (2022年12月5日 19時) (レス) id: 71c576afd7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：JADE | 作成日時：2022年11月28日 0時
