滲んだ空に未来を想った ページ46
モトキはAに寄りかかったまま眠り
Aは愛する人が自分の腕の中で安心して眠る姿に喜びを噛み締める
「愛してる·····」
自分に持たれて眠るモトキの頭に顔を寄せ
Aはそう呟いた
もう諦めなくてもいい
愛してると何度だって言ってもいい
こうして触れていられる事も
奪われた時間に出来なかった事が出来る事に
Aはこの上ない幸せを感じていた
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
モトキは心地よい感覚に目が覚め
目を開ければAが隣で座ったまま眠っていて
眠る自分をAがずっと支えて抱き締めていてくれた事に気付いた
その光景がモトキには嬉しくて
そっとAから身体を離しAを自分の膝に寝かせる
Aの頭を撫でモトキは微笑み
自分の元に戻った愛する人を愛おしむように見つめる
暫くそのままの体制で過ごしモトキはAの頭をそっとソファーに降ろすと立ち上がった
倦怠感の消えた身体で歩き出すと
寝室から毛布を持ち出しAに掛け
眠るAの唇にそっとキスをした
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
立ち込める匂いにAは目を開ける
頬には柔らかい毛布の感触
モトキの匂いがする毛布に頬を寄せ
視界に映るキッチンの中で包丁を手に調理をしているモトキの姿が見えた
その姿をそっと眺めるA
その視線に気付いたのかモトキがAの方を向き
「おはよう。よく眠れた？」
包丁を置きモトキはAの側に座る
「うん···毛布ありがとう」
「この会話、前もしたね」
そう笑うモトキに
「覚えてるよ。私が泥酔して眠っちゃってたもんね。この毛布···モトキの匂いがして凄い落ち着く····」
毛布を抱き寄せ幸せそうに笑うA
「もうすぐ朝食が出来るから。良かったらシャワー浴びておいで。昨日お互いにそのまま眠っちゃったしね」
モトキの言葉にAは着替えを鞄から取り出しバスルームへと向かい
シャワーを浴びドライヤーで髪の毛を乾かしているとモトキが側に来て
ドライヤーを手にAの髪を乾かしていく
「１人でも出来るよ？」
鏡越しにモトキを見つめる
「俺がやってあげたいの」
そう笑って髪の毛を乾かしていく
乾いた髪を梳かしモトキはAの手を繋ぐとソファーに座らせ
目の前にはモトキが用意した朝食
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JADE(プロフ) - 桜さん» ありがとうございます☺️更新頑張っていきます〜🥰 (2022年12月9日 6時) (
レス) id: 71c576afd7 (このIDを非表示/違反報告)
桜 - すごくいい話で楽しみでしかたないです。 (2022年12月8日 23時) (レス) @page40 id: b1ddaf8c9c (このIDを非表示/違反報告)
JADE(プロフ) - みーさん» 楽しんで頂けて嬉しいです☺️ちまちま更新頑張ります😆 (2022年12月8日 3時) (レス) id: 71c576afd7 (このIDを非表示/違反報告)
みー - 続きが気になりすぎて…。2人にとって良い結果になるように祈ってます😭 (2022年12月7日 21時) (レス) id: 034e810e2c (このIDを非表示/違反報告)
JADE(プロフ) - まみさん» コメントありがとうございます☺️楽しんで頂けて嬉しいです😆また更新頑張ってきます😊 (2022年12月5日 19時) (レス) id: 71c576afd7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：JADE | 作成日時：2022年11月28日 0時
