もう私を惑わさないで ページ41
「そうか···これからどうするんだ？」
ソファーに座るモトキに問い掛けるシルク
「朱里にはそっちの結果が届くまで家には行かないって連絡してある」
書類を封筒にしまいモトキは落ち着かない様子で
「···Aの事は·····どうするんだ？」
「考えてるけど···」
モトキは口籠り
「昨日知り合いから連絡が来たよ。Aが辞めるって言ってきたって。俺がいつでもこっちに引き戻せるようにしてたって事も話して説得したけど駄目だったらしい」
どんな形でも、Aをスタッフとして再度雇えるよう臨時という形で知り合いにAの事を雇ってもらっていたシルク
「モトキとAがどんな形でもやり直せた場合を考えてたけど本人があそこを辞めるって言うならもうこれ以上俺は介入出来ない」
「そこまで考えてやってくれてたんだ。お礼しかないよ。本当にありがとう」
「Aは今荷物をまとめてるそうだ。モトキに居場所がわかったから。このままだと２度と会えなくなる」
連絡も取れなくなればもうAの居場所はわからなくなる
「···今から行ってくるよ」
モトキはふらつく身体を起こし
「そんな状態で行けるのかよ？歩くのもやっとじゃねぇか」
病み上がりの身体は思った以上に弱っていて
「大丈夫。タクシー使うし」
鞄を手に玄関へと向かう
「何かあれば連絡しろよ」
玄関を出たシルクはモトキの背中を見つめていた
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
必要な最低限の荷物をまとめ
Aは溜息をつき部屋を見渡す
ここにいたらモトキは必ず会いに来る
もうモトキに会わす顔がなくて
Aは罪悪感と後ろめたさを抱いて泣いていた
忘れようとヒロに抱かれた事を酷く後悔して
ヒロに対しても最低な事をしたと
気持ちを利用して自分を抱かせ
そんなAを一言も責めないヒロとも一緒に居るのが辛くて
暫くホテルで暮らしながら新しい職場を探そうとAは考えていた
シルクがいつでも自分を引き戻せるようにしてた事も知り
その優しさが今はわずわらしくて
ここを離れれば
２度とモトキと会う事もない
Aは荷物を持ち部屋を出て行く
ヒロにも何も告げずに
エレベーターを降り表へと出るとAはタクシーを拾おうと大通りを目指した
すれ違ったタクシーがすぐ側で停まり
降車ならそのまま拾おうと振り返る
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JADE(プロフ) - 桜さん» ありがとうございます☺️更新頑張っていきます〜🥰 (2022年12月9日 6時) (
レス) id: 71c576afd7 (このIDを非表示/違反報告)
桜 - すごくいい話で楽しみでしかたないです。 (2022年12月8日 23時) (レス) @page40 id: b1ddaf8c9c (このIDを非表示/違反報告)
JADE(プロフ) - みーさん» 楽しんで頂けて嬉しいです☺️ちまちま更新頑張ります😆 (2022年12月8日 3時) (レス) id: 71c576afd7 (このIDを非表示/違反報告)
みー - 続きが気になりすぎて…。2人にとって良い結果になるように祈ってます😭 (2022年12月7日 21時) (レス) id: 034e810e2c (このIDを非表示/違反報告)
JADE(プロフ) - まみさん» コメントありがとうございます☺️楽しんで頂けて嬉しいです😆また更新頑張ってきます😊 (2022年12月5日 19時) (レス) id: 71c576afd7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：JADE | 作成日時：2022年11月28日 0時
