まだ貴方を愛しています ページ36
モトキの食事も終わりAはキッチンに食器を置くとその場に座り込んだ
平静を装っていても久しぶりに会えたモトキに動揺は隠せず
涙を必死で堪えていた
会えた事も、何よりモトキが自身同様、まだ愛してくれていた事を知りAは嬉しくてたまらなかった
会いたくて会いたくて会いたくて
耐えて耐えて耐えて
半年以上経ってようやく落ち着いた
Aは零れそうになる涙を零さまいとした
深呼吸をするとモトキの元へと戻りベッドに腰掛けると
「薬や飲み物はここに置いとくから。冷蔵庫にフルーツ剥いたの入れてあるから後で食べてね」
「···ありがとう」
「·····じゃあ···帰るね。誤解だけ解きたかっただけだから」
モトキがまだ愛してくれてるとわかっても
自分もまだ愛してるとは言えなくて
言えば互いに苦しむ事はわかっていたから
その瞬間、モトキの手がAの手を掴み
「１つだけ聞いてもいい？」
「··········何？」
「俺に対して誤解を解くだけならシルクに伝えるだけで良かったのに。どうしてここに来た？そもそもどうしてAが誤解を解く必要があった？」
モトキの質問に
「·····シルクに頼まれた···から·····」
「シルクに頼まれなかったら···来てなかった？」
「····················」
答える言葉が見付からなかった
「···帰る·····鍵はシルクに返しておくから」
答える事をせず立ち上がろうとするAをモトキは離さなかった
「答えを聞いてない」
「ちゃんと寝て。熱が上がっちゃうから」
手を振り払おうと何度も腕に力を込め
「A···俺を見て」
「お願い離して」
モトキはゆっくりと身体を起こすとAを抱き締めた
「わざわざ誤解を解きに来たのなら···まだAが俺を愛してくれてるって思ってもいい？···それともそれは俺の勘違いなのかな？·····それだけ教えて欲しいんだ」
堪えていた涙が零れそうで必死に上を向いて耐える
「···離して····」
零れた涙が抱き締めているモトキの肩を濡らし
「ちゃんと答えを聞くまでは離さない」
自分の肩に溢れるAの涙にモトキは気付いていた
そして、ここで帰してしまったらもう２度と会えない気がしていた
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JADE(プロフ) - 桜さん» ありがとうございます☺️更新頑張っていきます〜🥰 (2022年12月9日 6時) (
レス) id: 71c576afd7 (このIDを非表示/違反報告)
桜 - すごくいい話で楽しみでしかたないです。 (2022年12月8日 23時) (レス) @page40 id: b1ddaf8c9c (このIDを非表示/違反報告)
JADE(プロフ) - みーさん» 楽しんで頂けて嬉しいです☺️ちまちま更新頑張ります😆 (2022年12月8日 3時) (レス) id: 71c576afd7 (このIDを非表示/違反報告)
みー - 続きが気になりすぎて…。2人にとって良い結果になるように祈ってます😭 (2022年12月7日 21時) (レス) id: 034e810e2c (このIDを非表示/違反報告)
JADE(プロフ) - まみさん» コメントありがとうございます☺️楽しんで頂けて嬉しいです😆また更新頑張ってきます😊 (2022年12月5日 19時) (レス) id: 71c576afd7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：JADE | 作成日時：2022年11月28日 0時
