苟且の罰 ページ28
「まだ用意出来ない？」
話をしてから１週間
「ネットの検査キットの申し込みにしたから今、それを取り寄せてるの。申し込みが混み合ってるみたいで」
モトキの方を見ず話す朱里にモトキは
「もし違ってたら···お前は２度俺を裏切った事になるな」
モトキの言葉に朱里は
「そんな事ある訳ないよ。モトキが父親で間違いないもの」
そう微笑んで朝食の準備を進めていた
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「まだなのか？」
「今、検査キットを取り寄せてるって。···シルク、俺やっぱりあの子は俺の子じゃない気がする」
モトキの言葉にシルクは黙り込み
「最初に会った時から、どうしても愛情が湧かないんだ。子どもとして可愛いって気持ちはあるけど自分の子どもとしての愛おしい気持ちは生まれなかった···」
「お前がそう思ったならそうなのかもな。···なぁモトキ。これで違ってたらどうするんだ？」
モトキは伏し目がちに答える
「違ったら、朱里達には勿論引っ越してもらうよ。もう２度関わらない。関わりたくないんだ」
朱里が現れて半年以上が過ぎモトキの精神的な負担は限界になりかけていた
「その後は？」
「···Aに会いたい。···俺の事を忘れて新しい恋をしてる可能性もあるけど。それでも会いたいんだ。連絡しても会ってくれるかはわからないけど」
淋しげにそう話すモトキ
「シルクは·····連絡取ってるんだろ？」
モトキの言葉にシルクは
「たまにLINEする位だけどな。元気にはしてるみたいだぞ」
連絡する事が叶わない自分にはそれすら羨ましくて
「そっか·····元気ならそれでいい」
「あのさ、念の為こっちでも検査キット申し込みしとかねぇか？」
「俺もそれを考えてた。あとで自分で調べて申し込んでみるよ」
どうしても朱里が信用出来ないモトキは自ら行動に出ようとしていた
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「届いたよ」
検査キットを取り出したモトキは採取用の綿棒を優真に使い、自身も同じように口内から採取する
「今日郵便局寄るから私が届けておくよ」
朱里の言葉に
「いや、自分でやるからいい」
モトキは返送準備をして自ら発送した
これでハッキリする
でも、もし優真が俺の子だったら？
不安は重くのしかかり
結果が届くまで２週間
モトキは祈るような気持ちで過ごす事となった
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JADE(プロフ) - 桜さん» ありがとうございます☺️更新頑張っていきます〜🥰 (2022年12月9日 6時) (
レス) id: 71c576afd7 (このIDを非表示/違反報告)
桜 - すごくいい話で楽しみでしかたないです。 (2022年12月8日 23時) (レス) @page40 id: b1ddaf8c9c (このIDを非表示/違反報告)
JADE(プロフ) - みーさん» 楽しんで頂けて嬉しいです☺️ちまちま更新頑張ります😆 (2022年12月8日 3時) (レス) id: 71c576afd7 (このIDを非表示/違反報告)
みー - 続きが気になりすぎて…。2人にとって良い結果になるように祈ってます😭 (2022年12月7日 21時) (レス) id: 034e810e2c (このIDを非表示/違反報告)
JADE(プロフ) - まみさん» コメントありがとうございます☺️楽しんで頂けて嬉しいです😆また更新頑張ってきます😊 (2022年12月5日 19時) (レス) id: 71c576afd7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：JADE | 作成日時：2022年11月28日 0時
