未練花咲かせて ページ17
モトキはAを抱き締めたまま
スマホを手に取ると誰かにLINEをしていた
「···明日の···朝まで···それまででいいから···一緒に過ごしてくれないか？」
モトキの言葉に
「そうやってズルズル続けても意味がないよ···余計辛くなる···」
「わかってる。でも·····これで俺も諦めるから···頼む」
モトキの決意にAは
「···わかった。私もお願い聞いてもらったから。···これで本当に最後にしよう···」
「ありがとう···。朱里には今日行けなくなったって連絡したから。明日の朝まで過ごして。それで終わりにしよう」
「うん·····」
２人はベタつく身体をシャワーで流し寝室へと戻る
「少しだけ眠ろうか？お互い一緒なら少しは眠れるだろ？」
Aが頷くのを見てモトキはAの上に覆いかぶさっていた身体を隣へ移動する
腕枕をしてAを抱き締める
「起きたら···ご飯も食べよう。俺が作るから。それなら食べてくれる？」
「うん。モトキもちゃんと食べてね」
モトキの頭を撫でながらAは小さく微笑む
束の間の休息とでもいうように
２人は眠りについた
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
首筋や頬に唇が触れる感触で目を覚ましたA
「おはよ。お昼過ぎたから起こしたんだけど···もう少し眠る？」
「ううん、起きるよ。時間は限られてるしね。モトキは寝れた？」
「うん。頭がスッキリした感じ。ご飯も作ったからおいで。一緒に食べよう」
先に起きたモトキはAの為に料理を準備していた
Aが食べる姿をモトキは眺め
「今日1本だけ編集しなくちゃいけない動画があるから家にPCを取りに戻ってもいい？」
「勿論。俺が無理を言ったんだし。一旦戻るなら一緒に行っていいかな？その時間も離れたくないから」
２人は食事を終えると玄関から外に出た
「手を繋いでもいい？」
モトキの言葉にAは微笑み
「聞かなくてもいいのに。はい」
差し出されたAの手を掴みモトキは嬉しそうに笑う
スタッフハウスに着き
「俺は外で待ってるから」
「わかった。着替えてPC持ったらすぐ出てくるから待ってて」
モトキはAを待つ間、外の景色を眺めていた
未練たらしい自分が嫌で
明日の朝には本当の最後だと言い聞かせ
歪む景色を眺めたままAを待ち続けた
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JADE(プロフ) - 桜さん» ありがとうございます☺️更新頑張っていきます〜🥰 (2022年12月9日 6時) (
レス) id: 71c576afd7 (このIDを非表示/違反報告)
桜 - すごくいい話で楽しみでしかたないです。 (2022年12月8日 23時) (レス) @page40 id: b1ddaf8c9c (このIDを非表示/違反報告)
JADE(プロフ) - みーさん» 楽しんで頂けて嬉しいです☺️ちまちま更新頑張ります😆 (2022年12月8日 3時) (レス) id: 71c576afd7 (このIDを非表示/違反報告)
みー - 続きが気になりすぎて…。2人にとって良い結果になるように祈ってます😭 (2022年12月7日 21時) (レス) id: 034e810e2c (このIDを非表示/違反報告)
JADE(プロフ) - まみさん» コメントありがとうございます☺️楽しんで頂けて嬉しいです😆また更新頑張ってきます😊 (2022年12月5日 19時) (レス) id: 71c576afd7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：JADE | 作成日時：2022年11月28日 0時
