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記念日をもう一度 ページ10

「そうだね。じゃあ私から伝えていい?」




Aは座り直しマサイと向き合う





「本当はあの日色んな事をたくさん伝えて告白しのようって思ってたの。でも·····」




Aは口籠る





マサイはそんなAを黙って見守る





「マサイ大好きだよ。伝えたい気持ちはそれだけ」




大好きの一言




それだけで充分だった




その一言にAの気持ちがたくさん詰まっていて




マサイは微笑むと




「お試し期間は終わったけど、継続してもいいか?手放すのも考えられない位にハマっちまったみたいでさ」




「クーリングオフ効かないけど大丈夫?」




Aはそう言って笑う




「俺もクーリングオフ効かないけどいい?俺の愛は重たいぞ?Aがもういいって言っても止めない位にな」




その言葉に互いに笑い出した




「言ったでしょ?もっと惚れさせるって。まだ足りないし上限なんてないからもっと惚れていいよ」




そう言ってニヤリと笑うAをマサイは抱き締める




「A···大好きだ」




「私もマサイが大好きだよ」




離れていた期間を埋めるように




口付けをした




何度求めても足りない位に




「もう泣くなよ」




キスをしながら流れる涙




「これは嬉し涙だからいいの」




そう言ってAは笑うんだ




Aを抱き上げマサイは歩き出す





Aはマサイの腰に足を絡め、しがみつくように腕を回し




「あのね····」




ベッドに降ろされると、Aは覆いかぶさるマサイに話しかける




「···何?」




Aの首筋に唇を這わせながらマサイが聞き返す




「···その···」




マサイは動きを止めAの頬を掴みキスをする




「不安なら口に出せ。なんでも受け止めるって言ったろ?」




その言葉にAは




「うん···。その··タケルくんとの事なんだけど·····」




ここに来てタケルの名前が出てきて





マサイは不思議そうにAを見つめる





「···私、タケルくんが初めての人だったの」





マサイは黙ったままAの話に耳を傾ける





「それで···あの···」




口籠るAに不安を感じているとわかったマサイはAの頭を撫で微笑む




「大丈夫···何でも言え。不安な事は全部俺に吐き出せばいい。それで俺がAを嫌いになると思うか?」




マサイの優しい眼差しにAは微笑み返すと話を続けた

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作者名:JADE | 作成日時:2022年11月7日 16時

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