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蓄積 ページ37

朝から撮影が始まり休憩や移動を挟みながら長い1日は終わり




行きと同じメンバーで最終の新幹線に乗るA




「疲れたけど楽しかったね」




シートにもたれ一息つく




「そうだな。またコラボある時は宜しくな」




みんなが互いに労い合った




駅に着き解散の流れとなりAはタクシー乗り場に並んでいた




マサイが迎えに行こうか?と聞いてくれたがマサイも編集や撮影が続いていて




大丈夫だと連絡し、Aはタクシーに乗り込んだ





自宅の少し手前で降りたAは暗い夜道を歩き出す



マンションの明かりが見えホッとする




エントランスを抜けエレベーターへと乗り込むA




その姿が消えると暗闇から1台の車が発車した



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

翌朝、Aは眠い目を擦り編集作業をしていた




コーヒーを啜り欠伸を噛み殺す




-♪♪-




「おはよう」




「おはよ。起きるの早くねぇか?」




電話越しのマサイの声に眠気も少し薄れ




「編集あるもん。午後には1本アップしたいしね。マサイは昨日眠れた?」




一昨日はモトキが泊まっていったが昨日はマサイ1人で




「うん。ちゃんと寝たぞ。···薄れてきたからだろうな」




「ん?何が薄れたの?」




マサイの言葉にAは聞き返す




「Aの匂い。ベッドから薄れてきたから眠れたのかもな」




自分の匂いが薄れると何故眠れるのか




Aは、はてなマークを浮かべる




「Aの香りが残ってると···ムラッとして眠れなくなるから。地獄だぞ本当」




爽やかな朝にぶっとんだ会話をするマサイにコーヒーを吹き出したA




「ちょっ!朝だよ?爽やか〜な朝に似つかわしくない会話を放り込むの止めてくれる?」




「仕方ねぇだろうが。本当の事なんだから。だから早く会いに来い。来ないなら俺がそっち行くからな」




丸2日会えずAは今編集と格闘していて




マサイは我慢の限界だったらしく




「昼前にアップしてそれから用事済ませるから行くのは夕方くらいかなぁ···耐えれる?」




「無理無理。俺死ぬぞ?いいのか彼氏が死んでも」




無茶苦茶な脅しにAは笑い出し




「仕方ないじゃん。···会いたいの我慢してるのマサイだけだと思わないでよね」



その言葉にマサイはニヤけ




「用事終わったらすぐ来るか?それなら待つ」




「わかった。すぐ行くから」




Aはマサイを宥めて電話を切った

まんまるお目々のマサイくん→←画面越しの恋人



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作者名:JADE | 作成日時:2022年11月7日 16時

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