この深き愛を ページ34
「心配すんなって。明日はモトキが暇だから泊まりに来るってさ。むしろうるさくて眠れねぇかも」
マサイは知らない
Aがモトキにマサイが寝れてないようで心配だと連絡していた事を。
「そっか、良かった」
Aも服を着ると立ち上がり
「じゃあ2日後には帰ってくるから待っててね」
マサイに抱き付き甘える
「気をつけてな。夜は飲み会になるだろうけど飲み過ぎんなよ?男の隣に座るの禁止だからな」
「わかってるって」
束縛にも慣れたものでAは笑って受け流す
「じゃあ行ってくるな」
「うん、気をつけてね。いってらっしゃい」
「いってらっしゃいって見送られるの···悪くねぇな」
口角を上げ笑うマサイ
「ほら時間遅れちゃうよ」
「わかったよ。じゃあ朝また連絡するから」
マサイを見送りAはソファーに座った
どうしても昼間のタケルの事が気になり
興味のない物はあっさりと切り捨てるタケルが何故あそこまで自分達に執着するのか
マサイに関してはあの運動会での出来事がタケルのプライドを傷付けたのだろうと予測はつく
自分に関してはタケルから突き放し捨てておいて今更何なのだろうとAは理解出来ずに居た
考えても仕方ないか·····
Aはシャワーを浴び髪を乾かすとマサイにおやすみのLINEを送り眠りについた
ベッドに残るマサイの香りに淋しさを募らせながら···
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
-翌日-
新幹線で目的地に向かうAはコラボ相手達と雑談をしながら楽しげにしていた
「この間の運動会の時のAとマサイくん本当面白かったよね」
「マサイくんってあんなキャラだったんだね〜。めちゃくちゃ抱き締められてたよね?ていうか付き合ってたのも意外だよ」
みんなが口々にあの日の運動会の一件を面白そうに話してきて
「本当恥ずかしい···止めてって行ったのに無理矢理連れ去るしさ。強引だけど···凄く優しいんだ」
そう言ってはにかみながら笑うA
「惚気かよ〜!あんなイケメンが彼氏だと浮気とか心配で大変そうだけどAにべた惚れっぽかったしそんな心配なさそうだね」
「その辺は心配してないかなぁ···。今の所は順調だしね」
みんなが昔から仲の良いAの幸せを喜んでくれていた
125人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:JADE | 作成日時:2022年11月7日 16時