Trial Lover 〜お気に召しました？〜３ (ページ33)

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まるで思春期ページ33

「思春期のガキみてぇだよな。恋しくて眠れないなんて」

「心配だからちゃんと寝てよ。ぬいぐるみ貸そうか？」

繋いだ手を握り心配そうな表情を浮かべるA

「ぬいぐるみを抱いて寝る趣味はねぇって言ったろ。大丈夫。その内慣れるさ」

事務所に着き２人は互いに用を済ませる

「お待たせ。マサイの用は済んだ？」

座って待っているマサイの元へ行くA

「おぉ。じゃあ帰るか」

出口へと向かうエレベーターへ向かう２人

１階に着き扉が開くとエレベーターを待っていたであろうタケルとマネージャーらしき人が言い合いをしていて

「あっ、すみません。お疲れ様です」

マサイ達に気付きマネージャーらしき人物が謝り

タケルはマサイとAを見ると

「よかったな元サヤに戻って。それもいつまで続くのかな」

そんな言葉を残しタケルは笑みを浮べエレベーターに乗り込み消えていく

「気にするな。無視しろ」

マサイはAの手を引き車へと向かった

タケルが最後に見せた笑顔がどこか気になり

Aは本当に今回の件が終わったのか不安になった

「今日だけどAの家に行ってもいいか？夜は23時頃から撮影あるからそれまでの時間になるけど」

「うん。それなら家で晩御飯作ろうか？」

「なら一緒に何か作ろう。買い物行って帰ろう」

車は走り出し

Aはさっきのは気のせいだと自分に言い聞かせ
考えないようにした

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「出来たー！」

「俺等もやれば出来るな」

２人でご飯を作りテーブルに向かい合って食べる

「なんか···幸せだね」

そう笑うAに

「そうだな」

マサイが相槌を打つ

穏やかな時間はゆったりと流れ·····

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撮影の時間まであと１時間

マサイはシャワーを浴び髪を乾かしながら寝室へと入る

ベッドにはシーツを纏ったAが気怠げに、髪を乾かし服を着るマサイを見つめていて

「Aは明日からの撮影の準備終わったか？」

明日Aはコラボ撮影で他県まで遠征に行く予定だった

「うん、9時には家を出るかな。明後日の最終の新幹線で戻るから丸２日会えないけどちゃんと寝てね？」

Aは睡眠不足のマサイを心配する