嵐の前の静けさ ページ25
翌日、2人はそれぞれ準備をしていた
「じゃあモトキの家に行ってくるね」
Aは機材を持ち立ち上がる
「おぉ。俺も終わったらモトキの家に寄るから」
今日はマサイとシルクのリーダー組で取材があり
Aはマサイが帰ってくるまでモトキの家で撮影と料理を教えてもらう事にしていた
「おい···浮気すんなよ」
Aの腰を引き寄せ抱き締めるマサイ
「するなんて思ってないくせに」
そう笑ってマサイにキスをする
「じゃあ行ってきます」
Aが出て行き
マサイは足元にいるチクワを抱き上げ
「数時間離れるだけで心配する俺ってやっぱ過保護かな?チクワはどう思う?」
なんてチクワに話しかける自分に笑ってしまう
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「お邪魔しまーす」
「おはよ〜。部屋の準備出来てるよ」
モトキが空き部屋を提供し、ソファーやテーブルを設置した部屋へAを案内する
「おぉー!凄い···モトキ、本当にありがとう」
嬉しそうに笑うA
「どういたしまして。好きに使っていいから。撮影終わったら声かけてね」
モトキは出て行き
Aはカメラをセットし撮影を始める
数時間後、リビングでスマブラをやっているモトキの元へAがやってきた
「撮影終わったよ〜。2本分撮ってきた」
一息つきモトキの隣に座る
「あんま近くに座るとマサイに怒られるよ」
「ヤキモチ焼いてこっそり隠しカメラ設置してたりしてね」
2人は辺りを見回し笑い出す
「本当マサイと元に戻れてよかったな。Aが笑ってて俺まで幸せな気持ちになるよ」
そう笑うモトキにAは
「モトキ、本当にありがとう。あの時モトキが来てくれなかったらあのままマサイとは終わってたと思う」
「Aが諦めなかったからでしょ。Aの粘り勝ちだよ」
あのままマサイを諦め忘れる事も出来たのに
どんなに辛くてもAは最後まで諦めなかった
そこまで誰かに愛されるのはどんな気分なんだろう
モトキはマサイを羨みつつも幸せそうな2人を見て自身も幸せな気持ちになっていた
「よし、じゃあ料理教室開催しようか。今日は何を作りたいの?」
「お弁当を作りたいの。作れるようになったらお弁当持ってお出かけとか出来るでしょ?」
キラキラした瞳で語るA
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作者名:JADE | 作成日時:2022年11月7日 16時