マサイくんの憧れ ページ22
「ちょっと!強引過ぎやしない!?また連れ去る気!?」
運動会での連れ去り事件(?)を思い出すA
「人聞き悪いな。いいじゃねぇか。もうこの2日間で充分Aの身体は見たっつーの。恥ずかしがってたらいつまでも一緒にお風呂入れないだろうが」
そう、マサイは密かに憧れていた
カップルで一緒にお風呂に入る事を(未経験)
「無理無理!する時は部屋が暗いからまだ耐えれるけどお風呂は無理!恥ずかしくて死ぬよ?私死んじゃうよ?」
「大丈夫、そんなんで死なねぇよ。俺はカップルでお風呂に入るのやってみてぇーの。だから入るぞ」
マサイはバスルームへ到着するとAを降ろした
「てゆうか、さっきまでのちょっとシリアスな展開はどこ行った!?」
「着いたぞ。脱げねぇなら手伝うけど?」
質問を無視してAの服を脱がしに掛かるマサイ
「自分でやるから!大丈夫!」
その言葉を聞き逃さなかったマサイ
「じゃあ俺は先に入って待ってるから。来なかったら···一生いじけるからな」
そう言ってAに構わず服を脱ぎバスルームへと消えたマサイ
強引なマサイのペースに掻き乱されつつ
Aは苦笑いしながら覚悟を決める
「マサイー?せめてあんまり見えないように入浴剤とか入れてもいい?それなら入るよ。駄目って言うなら絶対入らないからね?」
「仕方ねぇな。棚の下にあるから使っていいぞ」
入浴剤を取り出し扉を開けマサイに手渡す
「早く来いって。のぼせちゃうぞ」
「わかったから。本当強引なんだから」
ブツブツと文句を言いつつもAの顔は笑っていて
「···ねぇ、入るから目瞑っててよ?」
「わかったわかった。ほら見えてないぞー」
そっと扉を開けるとマサイはちゃんと目を瞑って待っていて
急いで浸かるとマサイは目を開けAを抱き寄せた
「俺のやりたい事が1つ叶ったわ」
そう言って嬉しそうにするから
「その笑顔に弱いんだよなぁ···強引なのも許してあげるよ」
「これで恥ずかしくなくなったろ?これから毎日一緒に入るからな」
「わかったよ。いいよ、頑張って慣れるから」
これはこれで幸せだしいいか。なんて思ってしまうA
「風呂出たら準備して向かうか」
「そうだね。どんな結果でも···マサイと一緒に居られるなら怖くないよ」
そう笑うAにマサイはそっと口付けをした
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作者名:JADE | 作成日時:2022年11月7日 16時