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現実に戻る時間 ページ13

部屋の中が少し明るくなり




それは夜が明けた事を告げていた




マサイは隣で眠るAの頬を撫でる




優しくはしたんだけど···





疲れからかAは深く眠っていて





マサイはAの首筋や胸に残るキスマークを眺める




これじゃあ独占欲の塊みたいだな





そんな事を思いフッと笑う





ゆっくりとベッドから起き上がりリビングへと移動する




スマホにはモトキからのLINEが届いていて




10時にシルクの家でモトキと自分達の4人で一旦話し合う事になったという内容だった




時計は7時を過ぎた頃




マサイはモトキへと電話をかける




「おはよう」




「おはよ。昨日はAとゆっくり話せたか?」




「あぁ。本当に色々ありがとう」




マサイはモトキへ素直な感謝の気持ちを伝える





「シルクにはまだ内容は話してないからマサイの口からちゃんと伝えろよ。仲直りも忘れるな」




あの日から険悪なムードが続いていたシルクとマサイ




「わかってる。じゃあまた後で」




マサイは電話を切ると寝室へと戻り




未だ眠るAを腕の中へと引き寄せる




「····ん」




眠りながら無意識にマサイの背中へ腕を回すA





「···大好きだ···」




そう呟き腕の中で眠るAを見つめていた





30分程経った頃、Aはようやく目覚め




寝ぼけ眼で開いた視界には自分を見つめるマサイの顔




「···おはよ··」




「おはよう。ぐっすり眠ってたな」




あの日から深く眠れなかった日々




「マサイも眠れた?」




「うん、久しぶりにこんなに眠ったよ」




マサイと話しながらAはふと気付く




「···マサイ···ちょっとあっち向いてて」




「なんで?」




「いいから!あっち向いてて」




「やだ。何でなのか言えよ」




てこでも動かないマサイにAは




「もう!···服着てないから恥ずかしいんだってば···着るから向こう向いててよ」




「もう昨日全部見たし恥ずかしがらなくてもいいじゃねぇか」




「それとこれは違うから!」




マサイを無視して床に落ちた服を手で手繰り寄せる




「もう少し目に焼き付けとこ」




そう言って服を着ようとするAの邪魔をしてからかう





「ちょっとー!本当に恥ずかしいんだってば!!」





じゃれるマサイを手で押し退け服を着ていく





「そういう所も可愛いなぁ」




服を着るAを眺めるマサイの顔はニヤけていた

直面→←守られる幸せを知って欲しい



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作者名:JADE | 作成日時:2022年11月7日 16時

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