直談判 ページ8
翌日Aと奏音は事務所のミーティングルームに居た
役員に時間を作ってもらい女性である事を公表したい旨を伝える為に。
役員からの返事は"NO"
なんの為の企画なのかや今公表すれば100万人達成が難しくなる等もっともらしい説明をされた
奏音も食い下がってくれたが役員達が首を縦に振ることはなく·····
「ごめん·····力になれなくて」
エレベーターで落ち込む奏音がAに謝る
「奏音は悪くないよ。私ももっと強く主張すればよかった。でも奏音に迷惑がかかるってそう思ったら言えなかった·····」
２人は溜息をつきながら家へと戻り話し合いをした
「·····シルクさんに相談してみる？」
奏音は初期からいるシルクなら役員達も耳を傾けてくれるのではと考えていた
「でも···シルクさんに打ち明けたらどんな反応をするのかが怖いよ···嘘をついてた訳だし」
一度真実を口に出せば取り返しがつかない
「だよな·····」
このまま隠し通す事が本当に正しいのか
奏音もAも悩んでいた
日に日に増えてくファン
Aを男性として好きになった人には辛い真実
全員が女性であった事実を受け入れてくれるなんて現実的には難しい話で。
初めは企画ならという気持ちと断れば企画がなくなり奏音に迷惑がかかる
そう思ってこの話を受け入れたAだがファンの人達を大事に思えば思う程、心のバランスが崩れ。
偽る事への罪悪感が増し精神的にも辛くなる時間が増えていた
「また来週事務所へ行って話そう。何度も掛け合えばわかってもらえるよ」
奏音はAを励ます
「うん。ごめん·····迷惑かけて」
「相方でしょ？迷惑だなんて言わずもっと頼ってよ」
そんな奏音の言葉にAは救われていた
「今日はもう休んでゆっくりしなよ。編集も１本だけだし。シルクさんがカットの事とか色々教えてくれるって言ってたから、もう少ししたらシルクさんの家に行ってくるね」
「シルクさんから直接教われるの羨ましいよ。帰ってきたら私にもやり方教えてね。私も編集上手くなりたいし」
「勿論。頑張って覚えてくるから」
それから30分程経った頃、奏音はシルクの家に向かい、Aは自分達の動画のコメント欄を眺めていた
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JADE(プロフ) - 湯草さん» 作成時にチェック外し忘れてたみたいです···。ご親切にありがとうございます😭 (2022年10月16日 19時) (
レス) id: 71c576afd7 (このIDを非表示/違反報告)
湯草(プロフ) - おりふら立ってますよ (2022年10月16日 19時) (レス) id: b6be8fe32c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：JADE | 作成日時：2022年10月15日 18時
