所詮、道具なの? ページ40
事務所の前には5人の姿
「幹部の人達は会議室に集まってもらってるから」
昨日シルクが事務所に行き、幹部の人達に話があると段取りをしてくれていた
奏音はAの手を繋ぐ
「大丈夫」
Aは頷き
部屋に入るとシルク達と共にAや奏音もいる事に少し驚いた表情を見せる大人達
「申し訳ありません。今日話したいのは俺達の話じゃないんです」
シルクはそう言うと事の経緯を話しだした
女性だと公表させてあげて欲しい
その上で100万人企画を続行すればいい
Aが苦しんでいる状態で活動に支障をきたす事
全てを話し終えシルクは幹部達の回答を待った
「いや···それはちょっと··契約違反になるんじゃ····それに男性である事はこの企画の要だし···ねぇ皆さん?」
口々に否定する幹部達にシルクは言い放つ
「契約書にはそんな事どこにも書かれてませんよ?それなら勝手に公表しても問題ないですよね?筋を通して話しに来てるんです。ちゃんと考えてもらえますか?」
シルクの言葉は重みを増し
一旦全員が退席し協議する事となりA達は部屋に残された
不安な面持ちで奏音とAは回答を待った
1時間程して離席していた面々が戻り
「話し合った結果ですが···女性である事を公表して構いません」
その言葉にAと奏音は抱き合い喜んだ
「ですが···条件が1つあります」
「違反はしてないのに後付で条件つけるのはどうなんですか?そのやり方はどうかと思いますが」
シルクが苦患を呈する
「こちらも100万人達成の保険としてかけた事を公表してもいいと譲歩しましたから。こちらの要望も聞いて頂かないとフェアじゃないですよね?」
その言葉にAが問いかける
「条件って···なんですか?」
「当初予定していたタイアップや所属クリエイターとのコラボ等を全て白紙にします。今後は自分達の力だけで100万人を目指してください。もちろん達成しなければ即解散となります」
その発言にシルクは
「言う事聞かないなら見限る···そういう事ですね」
「こちらとしてはかなりの投資をして企画したオーディションですから。それでもいいなら公表してください」
淡々と話す幹部に奏音が告げる
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JADE(プロフ) - 湯草さん» 作成時にチェック外し忘れてたみたいです···。ご親切にありがとうございます😭 (2022年10月16日 19時) (レス) id: 71c576afd7 (このIDを非表示/違反報告)
湯草(プロフ) - おりふら立ってますよ (2022年10月16日 19時) (レス) id: b6be8fe32c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:JADE | 作成日時:2022年10月15日 18時