修学旅行 ページ28
その後も他愛のない話をしながら
「そろそろ家に戻るかな。飲みすぎたわ」
シルクの前には空の焼酎やビールの空き缶が山積みで
「シルクさん···飲んだお酒どこかに消えてません?どんだけ飲むんですか本当に」
相変わらずの光景でも未だ慣れず
「片付けは俺達でやるから」
マサイがそう言ってシルクを送り出す
3人で宴の片付けをして
そろそろ奏音を起こそうかな
撮影部屋にマサイさんが敷いてくれた布団で気持ち良さそうに眠る奏音
「奏音〜起きて〜帰るよー?」
ユサユサと揺らすが微動だにしない奏音
30分程格闘するがピクリともせず
「駄目だ···起きない·····」
「そのまま寝かせといたら?起こしても連れて帰るの大変だろ?布団まだあるからAも泊まればいいよ」
マサイがクローゼットから来客用の布団を取り出す
「いや、でも迷惑じゃないですか?」
「1人も2人も変わんねぇから」
マサイは笑って布団を敷いていく
「じゃあ俺も泊まるからみんなでここで寝ない?修学旅行みたいで楽しそうだし」
モトキが提案する
「いいなそれ。じゃあみんなでここで寝よう」
モトキの言葉にAやモトキも布団の準備を手伝う
「修学旅行か···懐かしいなぁ」
Aがポツリと呟く
「夜は好きな人の話とかで盛り上がるんだよな〜。先生が来ると寝たフリしてさ」
マサイが懐かしむように思い出を語る
「俺はあの頃はあんまり人と話さなかったからみんなの話を聞いてた思い出だな」
ノーリアクション王のモトキは今とは違う自分を懐かしんでいた
A、奏音、モトキ、マサイの並びで布団に寝転がり少し暗くした部屋で思い出を語り合う
そんな中、マサイがAに
「Aはさ、好きな奴とかいるの?」
マサイの質問に
「今はいないですね。活動で精一杯ですよ。そういうお2人は?彼女いそうですけど」
さそがしモテるんだろうな。これだけ人気だし選り取り見取りだろう
「彼女はずっといねぇよ。好きな奴はいるけど」
マサイが答えるとモトキも
「よくモテるでしょ?って言われるけど現実はそうでもないんだよね。好きな人はいるけど彼女なんてずっと出来ないし」
「なんか野郎同士での淋しい会話ですね」
Aが笑う
「そんな淋しい野郎達で週末の花火大会は盛り上がろうぜ」
マサイの言葉に3人は笑っていた
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JADE(プロフ) - 湯草さん» 作成時にチェック外し忘れてたみたいです···。ご親切にありがとうございます😭 (2022年10月16日 19時) (レス) id: 71c576afd7 (このIDを非表示/違反報告)
湯草(プロフ) - おりふら立ってますよ (2022年10月16日 19時) (レス) id: b6be8fe32c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:JADE | 作成日時:2022年10月15日 18時