離れ離れ ページ18
「病棟に移れば会えるかもですが·····」
奏音は言葉を濁す
モトキはその意味に気付いた
みんなで病棟に行けば周りの入院患者が女性しかいない事を不思議に思ってしまう
男女混合に同室にする病院なんてありえないと誰かが気付けばAの事もバレてしまう
「今日はAもしんどいだろうしゆっくり寝かせてあげよう。明日に退院出来れば家に戻るんだろ？」
奏音はモトキの問いに
「はい。今日は俺が付き添って明日家に連れて帰ろうかと思ってます」
「じゃあAが落ち着いてからでいいから連絡して。みんなで会いに行くからさ」
モトキの案に各々が賛成して
先に戻るメンバー達は車へと向かい
その途中モトキは奏音へと話しかける
「マサイに説明しなきゃならない。俺から話しても大丈夫？」
「任せます。俺もAもモトキさんに助けられっぱなしですね。今もモトキさんのフォローがなかったら病棟まで行くことになって全員にバレてましたよ」
「誰だってこうするさ。じゃあマサイには俺から話して黙っておくよう伝えるよ」
２人を残しメンバー達はンダホの運転で先に東京へと帰っていった
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モトキはマサイの家にいた
「···どういう事か説明しろよ」
マサイは病院で聞けなかった事実をモトキへと問う
モトキは全て話した
どうして男性の姿でいなければならないのかを
Aの意志ではない事も
事務所へ掛け合っているが取り合ってもらえず２人が困っている事も全て
「··········」
話を聞きマサイは黙り込む
Aが女性と知り嬉しい気持ちの反面、追い詰められ苦しんでいたAに少しも気付けなかった自分に苛立ちもして
「Aが接し辛くなるだろうから奏音には俺が知ってるって事をAには伏せてもらってる。マサイもそうしてあげれるか？」
「勿論。Aが自分から言うまでは知らないフリをする」
どこかホッとしたようなマサイの表情にモトキは確信を突く
「安心したか？Aが女性だと知って」
その問いかけにマサイは
「本当によく気付くよな。そういう所にさ」
「マサイわかりやすいもん。でも俺は純粋に凄いと思ったよ。男だとしても良いって覚悟まで持ったんだから。俺にはそれは出来なかったと思う」
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JADE(プロフ) - 湯草さん» 作成時にチェック外し忘れてたみたいです···。ご親切にありがとうございます😭 (2022年10月16日 19時) (
レス) id: 71c576afd7 (このIDを非表示/違反報告)
湯草(プロフ) - おりふら立ってますよ (2022年10月16日 19時) (レス) id: b6be8fe32c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：JADE | 作成日時：2022年10月15日 18時
