真実の姿 ページ16
病院へ着くとAはストレッチャーで運ばれ
着く寸前に意識が戻り少しだけ会話が出来た
「·····ここ·····どこ·····？」
「救急車の中だよ。Aは頭をぶつけたんだ」
モトキの説明をぼんやりとした表情で聞いている
「大丈夫だよ。もうすぐ病院に着くからね」
モトキはAの手を握る
その手にマサイも自分の手を重ね
「俺とモトキが居るから安心しろ。大丈夫だからな」
その言葉を聞きAは再度気を失った
運ばれていくAを２人は立ちすくみ見ていた
マサイは待合室でAの生年月日などを電話で奏音に確認しながら記入していく
モトキはンダホに病院までのルートを説明している
マサイは性別の欄の女の文字に○を打つ
頭はパニック寸前だった
女性である事も、それをモトキは知っていた事も全てが理解出来なくて
記入も終わりモトキと待合室の長椅子に座りンダホ達の到着を待つ
「·····Aが女って·····冗談だよな？」
これ大掛かりなドッキリなんじゃねぇかって疑い始めてる自分が居て
「···Aは女性だよ。本当に女性なんだ」
モトキの目を見てこれがドッキリでもなく真実なんだと実感する
「なんで···？意味がわかんねぇんだけど。なんで男の姿なの？偽ってた意味は？」
「それは···奏音が来たら話そう。どこまで話していいのか俺には決められない」
その言葉にマサイは疑問符を投げかける
「なんでモトキは知ってたんだ？」
知っててなんで教えてくれなかった？
俺が散々悩んで男でもいいと気持ちを受け入れた時も
男に恋する自分がおかしいのではと自問自答して苦しんだ時も
Aが女だと知ってたら
こんなに苦しまなくて済んだのに
「俺は初めてのコラボの時に違和感に気付いて·····そこから色々疑って最終的に奏音にカマをかけて聞いて···それで女性だって知ったんだ」
モトキの言葉に気持ちの整理がつかないマサイは
「知ってて黙ってたのかよ。なんで言ってくれなかった？」
冷静になればただの八つ当たりだ
頭でわかっててもモトキを責めてしまう自分がいる
「···勝手に吹聴していいレベルの内容じゃなかったから。理由はそれだけ」
マサイはAの容態への心配と知らなかった真実の告知に茫然自失していた
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JADE(プロフ) - 湯草さん» 作成時にチェック外し忘れてたみたいです···。ご親切にありがとうございます😭 (2022年10月16日 19時) (
レス) id: 71c576afd7 (このIDを非表示/違反報告)
湯草(プロフ) - おりふら立ってますよ (2022年10月16日 19時) (レス) id: b6be8fe32c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：JADE | 作成日時：2022年10月15日 18時
