ep.03 ページ3
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" ガチャリ "
と音がして、扉が開く。
外の空気がかすかな風になって室内に流れ込んだ。
「いらっしゃいませ。少々お待ち下さい。」
ツバサが新しく入って来たお客さんにそう言った。
私も釣られて、そのお客さんに目をやる。
綺麗な顔立ちをした" 金髪の男の子 "が立っていた。
「はい」
と、小さな声で男の子は返事をすると、直ぐ横のソファーに腰掛けた。
時計を見て時間を確認する。
「ツバサ、私はまだ時間に余裕があるから、先にあの子の接客をしてあげて」
ツバサにそう伝えると、" ゴメン "と合図をして彼のもとへ向かった。
男の子は、私とのやり取りに気づいたのか
会釈をしてくれた。
自分も会釈を返して、
ヘアカタログの雑誌を手に取って眺める。
うん。こんな髪型も可愛いな。
次はこの髪型にしてみようかな、なんて思っていると、先程の男の子が、斜め後ろのせきに座った気配を感じた。
鏡越しで目が合い、またお互い会釈を交わして、慌てて雑誌に目を向けた。
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chapi(プロフ) - MOANAさん» 嬉しいお言葉ありがとうございます。脱字など至らない所がいっぱいあるかと思いますが、これからも暖かく見守っていただけると幸いです。宜しくお願い致します。 (2020年5月31日 23時) (レス) id: 3ce6626dcc (このIDを非表示/違反報告)
MOANA - どんな話になるのかすっごく気になります。更新楽しみにしてます! (2020年5月31日 23時) (レス) id: 2588fa28c0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:chapi | 作成日時:2020年5月31日 22時