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温もりと安心を感じてた手が急に寂しさを纏い反射的に目を開けたら
そこに、翔がいた。
ここは夢？現実？・・・なんて考えることもせずに
夢でも現実でも離れていく翔をつかまえたくて必死に彼の身体に抱きついた。
ビクッと跳ねた翔の身体は硬直してる。
そこから少しずつ動かした腕で、あたしを引き離そうとする。
嫌だ・・・。嫌だ・・・。
離れたくない。
翔「A・・・、」
「・・・や…だ、」
翔「どしたの」
「翔が・・・離れて行っちゃうから・・・」
翔「・・・」
「翔の隣はあたしの居場所だったのに・・・失くなっちゃうのが怖い」
頭がグルグル・・・グラグラ。
必死に翔に抱きついておかないとこのまま倒れてしまいそう。
胸の中へ必死に隠していた想いや不安を封じ込めておけるだけの気力は無く
全部ダダ漏れにしちゃった以上、もう後には引けない。
翔「もう寝ろお前。熱上がるから」
また引き離される。
必死につかまってても、激しい頭痛に襲われてる中で力は発揮できず
再びベッドの上に寝かされた。
・
智「・・・翔ちゃん」
翔「何」
智「Aの言うこと聞いてやれよ」
翔「熱に魘されて変なこと口走ってるだけだろ」
ホワンホワン・・・と遠くの方で翔と大野くんの声が聞こえる。
翔がまたどこかに行っちゃう。
引き止めなきゃ・・・って思えば思うほど、頭がガンガン打ち付けられる。
智「翔ちゃんの鈍感さには失望するわ」
翔「・・・は？」
また、手がギュッと握られる。
優しくて温かくて、いつもあたしを守ってくれる人。
智「夜間病院行こ」
「・・・ｹﾞﾎｹﾞﾎｯ」
咳がたくさん出て、頭もガンガンして
翔が離れて行っちゃって
また、涙が込み上げてくる。
大野くんの手が背中に回り身体を起こされたら
智「ね？」
と、柔らかいフニャンとした表情で目尻に溜まってる涙をソッと拭ってくれた。
・
翔「いいよ智くん。俺が連れて行く」
翔「俺の方がこいつのこと知ってるし、医者に何聞かれても答えられるから」
一瞬だけ大野くんの口角が上がった気がした。
智「んじゃ、頼むわ」
大野くんと翔が場所を交代して、翔があたしに背を向けて座った。
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ゅぃ?(プロフ) - 初めまして！翔くんとのすれ違い切なすぎるそして最後の大野くんの一言で翔くんとのくっつけばいいのに。笑かずと潤くんかわいすぎるしまさくん天然。笑。いつもドキドキさせられます。これからも更新頑張ってください。楽しみにしてます。 (2015年5月3日 22時) (
レス) id: dffba13bd8 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきりん(プロフ) - ちゃぱさん、はじめまして！主人公ちゃんと翔さんのすれ違いが何とも言えないぐらい切ない...(´；ω；｀)早くくっついて欲しいものです（笑）更新楽しみに待ってます！ (2015年5月2日 12時) (レス) id: aacb1d731b (このIDを非表示/違反報告)
かなみ - 全部読みました！最高です！お疲れ様でした( ´ ▽ ` )ﾉ (2015年5月1日 0時) (レス) id: 24d4a0066b (このIDを非表示/違反報告)
花 - とっっても面白いです!!主人公ちゃんと翔くん。早くくっついて!って思います笑更新頑張ってください!!楽しみに待ってます!! (2015年4月28日 19時) (レス) id: 8ff4658cf4 (このIDを非表示/違反報告)
*奏(プロフ) - 面白くて全部読んでしまいました。幼馴染とチカちゃんとで揺れ動く翔ちゃん。主人公をそっと見守る智くん。優しいお兄さんの相葉さん。可愛い末ズ.....どのキャラクターもどれも大好きです。文章力も物語の展開も大変お手本になります。これからの展開も楽しみです！ (2015年4月26日 22時) (レス) id: ccab27a484 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちゃぱ | 作成日時：2015年4月21日 21時
