病気-3 ページ44
A Side.
「チャニョルさんって意外に可愛いんですね」
言った後にハッとして、
「あ、いや！なんていうか・・・！」
慌てて誤魔化そうとチャニョルさんのほうを見ると、
頬を赤くして、それを隠すように右手で顔を覆っていた。
「・・・へ？」
な、何その反応。
さっきまであんな態度だったくせに・・・・。
「チャニョルさん、顔赤いですよ・・・」
「・・・Aが変なこと言うからだろ・・・」
「いや、私はそういう気で言ったんじゃ、」
「・・・分かってる」
気まずい雰囲気が流れる。
「・・・ご飯食べ終わりましたし、薬のみましょう！」
立ち上がってリビングへと向かった。
なんなの・・・本当に調子くるう・・・。
・
・
・
コトンッ
ベッドの隣のサイドテーブルに取りにいった薬と水をいれたコップを置く。
「じゃあ、薬飲んで寝てくださいね」
そう言って部屋から出ようとすると、グィッと腕を掴まれた。
だから・・・・
「言いたいことあるなら、手で掴まずに口で言ったらどうなんですか？」
「・・・ごめん」
シュンとなってるチャニョルさんを見て、しまった・・・と思ってしまう。
「いや・・・それでなんですか？」
「・・・何処行くのかなって」
「そんなに心配しないでも、もうそろそろ帰りますよ。他人がいたらゆっくり出来ないですよね」
そう言って掴まれた腕をほどこうとすると、掴む力が強くなった。
「・・・ほしい」
チャニョルさんが小さく何か言った。
「え？」
「寂しいから傍にいてほしい・・・」
そう言ったチャニョルさんの顔が本当に寂しそうで、腕が振りほどけなかった。
なんて顔で言うんだろ。少しドキッとしてしまう。
「・・・分かりました。近くにいます」
ベッドの横の床に座り、チャニョルさんに薬とコップを手渡した。
すると、チャニョルさんは薬を飲んでから、ベッドで横になり、顔をこちらに向けた。
目がとろん、として、髪がくるくるで、なんか・・・
トイプードルみたいだ。
「ありがと」
チャニョルさんが小さく言う。
「いいですよ。そんなことより早く寝てください」
そう言うと、布団の中から手を出してきた。
・・・手を掴めってこと？
戸惑いながら手を握ると、チャニョルさんは少し微笑んだ。
・・・だからっ、調子くるうってば。
ドキドキ・・・
誰か
さっきからうるさく鳴り続ける私の心臓の音を止めてください。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1304人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「EXO」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
にいな(プロフ) - と、とても面白いです〜（ ; ; ） 二章も楽しみにしてます！頑張ってください。 (2017年2月28日 17時) (
レス) id: c23700d7a7 (このIDを非表示/違反報告)
めん(プロフ) - ペコさん» 日課に・・・！嬉しいです(><)！今後は更新速度が遅くはなりますが、楽しみにしていただけるよう頑張ります！ (2017年2月28日 16時) (レス) id: 52417d9b0d (このIDを非表示/違反報告)
めん(プロフ) - まるさん» ありがとうございます！そう言っていただけて嬉しい限りです！ (2017年2月28日 16時) (レス) id: 52417d9b0d (このIDを非表示/違反報告)
ペコ(プロフ) - こんばんは！仕事から帰ってきて更新されてるかなって見るのが日課になってました！チャニョルにキュンキュンしちゃいました(*^^*)ベクペンなんですが、ついついハマって読んでしまってます！ (2017年2月28日 1時) (レス) id: d2f2d687fb (このIDを非表示/違反報告)
まる(プロフ) - 毎日楽しみに待っています、無理せずに更新よろしくお願いします。 ホントに面白くてドキドキです。 (2017年2月27日 22時) (レス) id: efad14a470 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：めん | 作成日時：2017年2月10日 3時
